2020年 4月 4日 改定
今回紹介するウイスキーはアードベッグです。
<アードベッグ復活のエピソード>
アードベッグ蒸留所の誕生
アードベッグとはゲール語で「小さな丘」「小さな岬」という意味です。アードベッグ蒸留所はその名の通り1815年にジョン・マクドガールによって小さな岬に設立されました。その後、約100年間はマクドガール家によって経営されるのです。
生産が不定期に・・・
しかし、そうやって順調に来ていたアードベッグ蒸留所ですが、20世紀に入って、何度も何度もオーナーが変わってしまうことによって、生産が不定期になってしまうのです。そして、ついには1980年代には生産中止に追い込まれてしまいます。1989年11月に新しいオーナーの元でアードベッグの生産を再開するのですが、これまた数年で操業停止。アードベッグはこのまま無くなってしまうのかと思われました。
熱い想いが復活の後押しをする
しかし、電気ブレーカーのカバーの修理代さえ節約して靴箱で代用したり、蒸留所のいたるところがボロボロの状態でも、ウイスキーを造り続けたいという蒸留所の人たちの情熱。
このお酒の個性に魅了された方々の思いや努力があり、グレンモーレンジ社に買収されたことによって1997年に復活を果たすのでした。
<アードベッグのロゴについて>
アードベッグのロゴは、アードベッグ蒸留所近くの教会の跡地に現在も残っている「キルダルトンクロス」の文様をモチーフにしているそうです。この文様は永遠を意味していてアードベッグがずっと造り続けられるように願いが込められています。この蒸留所の歴史を知っているのと、知らないのとでは、ロゴに対する印象もだいぶ変わりますね。
<アードベッグの特徴>
一番スモーキーなシングルモルトウイスキーはアードベッグと答える人も多いです。
個性的で好き嫌いは分かれますが、病みつきになる人も多いです。
バランタインの主要なモルトとしても使われています。
どんなにうまくいかない時期が続いたとしても、正しいことをやっていれば必ず見ている人はいます。そんな頑張りが認められたお酒ですね。
自分自身も仕事がつらいときには、アードベッグを飲んでこのエピソードを思い出せば、もう少し頑張れそうな気がします。
きついけど頑張りたい。そんな時はこのアードベッグを飲んでみてください。
参考サイト
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