2020年 4月19日 改定
今回紹介するウイスキーはグリーンスポットです
<グリーンスポットとは>
このグリーンスポットはダブリンのグラフトンストリートにお店を構えるワイン商の老舗ミッチェル&サン社が顧客のために販売してきたお酒です。彼らは他のすべての蒸留所がアイリッシュウイスキーの財産であるポットスチルウイスキーを断念したときにも造り続けたアイリッシュウイスキーなのです。
<グリーンスポット:ファンに支えられたエピソード>
その頃のアイリッシュウイスキーは人気の低迷により風前の灯火で年間生産量が少なすぎて生産を続ける価値がないとアイリッシュディスティラーズが決断してしまう危機に常にさらされていたのです。
その結果、他にもブランドはありましたが、グリーンスポット一つに絞っていくしかなくなったのでした。ですが、幸運なことにも少数ながらも博識な愛好家のグループ愛され続け購入し続けたことで、生き残ることができて現在まで生き続けているのです。
ちなみに近年ではイエロースポットの12年も復活しました。
<グリーンスポット名前の由来>
グリーンスポットの由来は樽ごとの熟成年別に印(スポット)をつけていたことから名付けられています。ちなみに以前あったのは、7年熟成がブルースポット、10年熟成がグリーンスポット、12年熟成がイエロースポット、15年熟成がレッドスポットだったとか。
そんな中、一番人気だったのがグリーンスポットだったため、グリーンスポット一つに絞って耐え続けたのでした。
<アイリッシュウイスキーの豆知識>
アイリッシュウイスキーはスコッチウイスキーと起源を争う長い歴史を持つお酒で、かつては世界のウイスキー市場の6割を誇っていました。
ですが、アメリカが禁酒法時代に突入してアメリカに多く出回ったウイスキーにアイリッシュウイスキーのラベルが貼られて密売されたのでした。皮肉なことに今まで人気を誇っていたことが災いしての出来事でした。その結果アイリッシュウイスキーの人気は低迷していき蒸留所は一時期2か所までに衰退していったのです。
なんだかラフロイグのエピソードと対照的な話ですね。
ですが、最近ではアイリッシュウイスキーは息を吹き返してきて蒸留所も増えつつあります。このお酒はまさに今ホットなお酒なのです。
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【ウイスキー】これは薬だと言って販売させたお酒!ラフロイグ【アイラ】
ウイスキーの起源とも言われながら衰退し続けてもなんとか生き残った、まさに生きた化石のような、このグリーンスポットをぜひ飲んでみてください。
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