2020年 5月6日 改定
今回紹介するウイスキーは「バランタイン ロイヤルブルー 12年」です
<バランタイン ロイヤルブルー 12年とは>
この「バランタイン ロイヤルブルー 12年」は、当時マスターブレンダーであったロバート ヒックスがブレンドしたと書いてあることが多いのですが、「ブレンデッドスコッチ大全」という本にはジャック ガウディーがブレンドしたと書いてあり、二人の共同作業で造られたと考えていいお酒なのでしょう。
また、このバランタインは終売になっていますが、当時は日本だけの限定で販売されていたウイスキーでもあります。
<マスターブレンダーの神業に関するエピソード>
バランタインの歴代マスターブレンダーの中にジャック ガウディーという方がいます。ブレンダーは樽の品質管理も行っているのですが、一つ一つ飲んでいたら酔っぱらってしまいす。そこでノージング(すべて鼻だけで作業)をするのですが、このジャックガウディ―の鼻がいかにすごかったのかがわかるエピソードがあります。
突然感じた違和感
ある時、ジャック ガウディーがあるシングルモルトをノージングをしていると、そのモルトには今までになかったある種の草のアロマが混じっていることに気が付きました。
違和感の正体は希少な花?
実はこのアロマの正体については、サクラソウだと確信を持っていたのです。そして、当時のバランタインの社長に電話で報告するのですが、社長は蒸留所の品質管理の厳格さから、いくら伝説のブレンダーの話でも信じることができませんでした。そして「野の花が入り込むなんてありえないし、ましてやそのサクラソウは今では希少な種でありえない」と笑い飛ばしたのです。
まさにプロフェッショナル
しかし、ジャックの誇りが謎のままであることを許しませんでした。調査チームを結成し蒸留所付近を捜査を始めるのです。ですが、蒸留所の周りにはサクラソウに似た植物すら発見できません。
そこで、最後に蒸留所の水源を調べてみることにします。そしてついにヘンブリックス湖から蒸留所までの水路にサクラソウの群生が見つけるのです!
その群生は学術的にも貴重なものだったことから、周辺にはフェンスを張って守られるようになったのだそうです。
このエピソードを知った時に水路の途中に生えているサクラソウの香りまで感じとることができるジャック ガウディーの鼻の良さに脱帽してしまいました。
なんていうか、ものすごい話ですよね。
この想像を絶する鼻の良さからブレンドされて造られた「バランタイン ロイヤルブルー 12年」をぜひ一度味わってみてください。
こちらは箱なしなので普通の半額以下の4980円とかなりお得な品です。
下記のブログランキングに参加中です。 もし良かったらバナーをクリックしていただけると嬉しいです
その他のお酒ランキング
にほんブログ村