2020年 2月23日 改訂
今回紹介するウイスキーはベルです。
イギリスで長い間、最も飲まれていたスコッチがこの「ベル」です。近年はザ・フェイマスグラウスにNo1を譲り渡しています。
ちなみに「スコッチウィスキー迷宮への招待」という本では、ブレンデッドウイスキーの発案者として紹介されています。
<アーサーベル&サンズ社の成り立ち>
名ブレンダーと呼ばれた、アーサー・ベルがイギリスのパースのサンデマン商会に入社した1845年当時はただの営業マンでした。ところが、そのころに誕生したブレンドの技術に目をつけて、熟成した良質のモルトとグレーンをブレンドしてそれまでにないウイスキーを作り出したのです。(当時のブレンドは未成熟のモルト原酒とグレーン原酒を数種類を混ぜあわせただけの物だったので、ブレンドウイスキーの発案者として紹介されているのです。)その後2人の息子が事業に参画したことをきっかけに社名をアーサー・ベル&サンズ社に変更したのでした。
<アーサー・ベルが名ブレンダーと呼ばれる理由>
アーサー・ベルの信念は「何種類かの良質のモルトとグレーンをブレンドすることでシングルモルトよりも飲みやすく、多くの人々の口に合う」というものでした。
そこでアーサーは営業の経験を生かし、スコットランド中を飛び回って、優れた原酒を探し求めたのです。その功績が認められ、ただの営業マンがサンデマン商会の代表まで上り詰め、ベルのウイスキーは様々な国で名声を確立したのでした。
<ベルのエピソード>
ベル社のモットーは「afore ye go(旅立ちの前に)」で戦地に赴く兵士にベルのウイスキーが届けられたことに由来しています。実際に第一次世界大戦、第二次世界大戦の時には兵士が出航する港にベルのウイスキーがケースで届けられています。もしかしたら、魔よけの鈴みたいな願いを込めて、兵士の無事を祈りながら送られたのではないかとこてっちゃんは考えています。
さらには門出を祝う酒になっていき、現在ではベルはウェディングベルに見立ててという理由で、イギリスの結婚式には欠かせないお酒となっているのです。
門出の祝いにこのベルを送ってみてはいかがでしょうか。
ちなみにこちらはベルの形をしたデカンターで売り出しているものです。
結婚式への贈り物にこちらのベル型のものをおくってみるのもおしゃれですね。
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