今回紹介するのは北の錦です。
このお酒は北海道の小林酒造さんで造られていて、北の地で錦を飾るという初代の小林米三郎氏の決意の元命名されたのだそうです。
<酒蔵のエピソード>
小林酒造は北海道最古の蔵で1万坪の敷地に18棟もの蔵が並んでいます。
炭坑が栄えていた昭和40年代ではこれでも生産が間に合わないほど栄えていたのですが、相次ぐ炭鉱の閉山により需要が激減して、当時の生産量の3分の1まで縮小しなければならなくなりました。そうなると残ったのは無駄に広い敷地と使うこともできない蔵だけです。
そこで考えたのが蔵の観光化!
ここの酒蔵は煉瓦造りと珍しい造りで静養情緒あふれる場所になっている結果、テレビドラマや映画のロケ地にも使われているのです。またコンサートや酒蔵祭りなどイベントの開催も多くあります。
とはいえ本業は酒造りです。
空っぽの蔵をみて、3代目の小林米三郎は「古酒を造ろう!」と思い立ったのです。なんせ酒の貯蔵場所には困らず、レンガと石造りの分厚い壁は北海道の気候も相まって真夏でも15度を超えることがないため、貯蔵に適していたのです。
そこから試行錯誤して清酒を造るときに通常行う活性炭濾過をしないでも腐らず味の変質を防ぐことに成功してより一層味わい深くなったのです。
こうして小林酒造は復活を告げたのでした。
ちなみにこの蔵の古酒製品は、純米酒で5年、原酒1-2年、大吟醸3年を目安に熟成させているのだそうです。
<このお酒に合う肴>
・キノコ料理
・天ぷら
などがおすすめです
逆転の発想から復活を遂げた北の錦をぜひ飲んでみてください。
参考ページ
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