2020年 1月 4日改定
今回紹介するのはスプリングバンクです
<モルトの香水と呼ばれるわけ>
スプリングバンクの特徴は香りが高いことで、グラスに注いだだけで部屋中に甘い香りが充満してしまうほどの香りからモルトの香水と呼ばれているウイスキーなのです。
<スプリングバンクの故郷、キャンベルタウンについて>
キャンベルタウンはかつては30以上の蒸留所が狭い町中にひしめき合うほどのウイスキー産業の中心地でした。
<その理由は>
・大麦の主産地であり、燃料の石炭が豊富であったこと
・輸送地に優れた良好であったこと
・良質の水源があったこと
の3点が揃っていたためでした。
しかし
・石炭が掘りつくされたこと
・輸送手段が陸上や空路に変わっていき海運が時代遅れになったこと
・アメリカの禁酒法時代に低価格で大量に売る方法に切り替える蒸留所が増えて、粗悪
なウイスキーを大量生産したこと
以上の3点の理由から現在では2004年にキルケラン蒸留所が復活を含めてスプリングバンク蒸留所とグレンスコシア蒸留所の3つの蒸留所のみとなってしまったのです。
125年ぶりに復活したキルケラン12年については下の記事をどうぞ
ゴーストが出るというグレンスコシアについては下の記事をどうぞ
特に3つ目の衰退理由による影響が大きく、禁酒法の時代が終わると共に人々の好みが良質なウイスキーに変わり、粗悪品のレッテルを張られてしまったキャンベルタウンのウイスキーはどんどん衰退していくことになるのです。
<スプリングバンクのこだわり>
しかしそんな中、スプリングバンク蒸留所では、粗悪なウイスキー造りにシフトすることなく、スコットランドの蒸留所で唯一のモルティングからボトリングまで全工程を自社で完結し、また100%フロアモルティングを行うというこだわりを持ち続け、生き残り続けることに成功したのでした。
おそらく生き残るために、そしてこだわりを持ち続けるために、想像を絶する苦労があったことでしょう。ですがその辛さに耐え抜くことができたからこそ、今のスプリングバンクの栄光があるのでしょうね。
<スプリングバンクの評価>
・1983年にロンドンのタイムズ紙が主催した品評会で、第一位。
・評論家であるマイケル・ジャクソン(スーパースターのマイケル・ジャクソンとは関係ありません。とても有名なウイスキーの評論家です)の5段階評価でも最高の5つ星を獲得
こちらはスプリングバンク10年です。
モルトの香水と言われるこのウイスキーを香りと共に楽しんでみてください 。
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