2020年 1月1日 改定
ジョニーウォーカーはスコッチウイスキーの中ではダントツの1位の売り上げを誇り、1秒に約7本も売れているお酒なのです。ウイスキーを良く知らない人でも、見たことがある。聞いたことがあるといったお酒ではないでしょうか?誕生するまでには3代にわたる努力があったのです。
<ジョニーウォーカー誕生までのエピソード>
ジョニーウォーカー&サンズ社の始まり
ジョニーウォーカーの歴史は、創業者であるジョンウォーカーが1820年にキルマーノックで小さな食糧雑貨店をスタートさせたことから始まります。紅茶などを取り扱うありふれたお店でしたが、キルマーノックの急成長とともにお店も順調に成長していきました。
紅茶から得たヒント
転機となったのは連続式蒸留器が発明されたこと、アンドリューアッシャー2世が考案したとされるブレンデッドウイスキーの誕生です。実はジョンウォーカーも同じ時期に異なるお酒をブレンドするというアイディアを紅茶のブレンドからヒントを得て思いついていたのです。
この時にジョンが考案したウイスキーは「ウォーカーズ・オールド・ハイランド・ウイスキー」でこれがの後のジョニーウォーカー黒ラベルに発展してゆくのでした。
アイディアが地位を築く
ジョンの死後、事業を受け継いだ息子であるアレクサンダーは名ブレンダーであると共に稀代のアイディアマンでした。「ウォーカーズ・オールド・ハイランド・ウイスキー」を商標登録して、他社のブランドとの差別化のために当時としては珍しい四角形のボトルを考案したり、24度に傾いた斜めのラベルも考えるなど、様々な試みをして、ウイスキー業界で確固たる地位を獲得していきました。
カギは赤、黒、白のジョニーウォーカー
そしてアレクサンダーの死後、二人の息子が事業を引き継ぎます。
彼らは原酒を確保するためにカードゥ蒸留所の買収に成功して、ジョニーウォーカー赤ラベルを誕生させます。実はこの時に考案していたのは、白・赤・黒の3つのブレンド考案しましたが、黒はどうしても「ウォーカーズ・オールド・ハイランド・ウイスキー」を超えることができなかったため、この、「ウォーカーズ・オールド・ハイランド・ウイスキー」を発展させたものが黒ラベルとなりました。白ラベルは2~3年で廃番として、ジョニーウォーカーという正式名称を1909年に登録したことにより、かの有名なジョニーウォーカーが誕生したのでした。同時に赤ラベル、黒ラベルもこの時に登録しています。ちなみにこの名前は偉大な祖父に敬意を表して愛称から名づけたものです。
受け継がれる意志
こうして、小さな雑貨店から始まったジョニウォーカー&サンズ社は3代もの長い時間をかけて、成長と発展を続け売り上げで世界を制覇したのです。
他社の製品がスコットランドの花や動物、王家の人々をキャラクターに採用していたことに対してウォーカー社はストライディングマンをトレードマークにするという意表もつき、世界制覇に果たした役割はとても大きなものだったのでしょう。
こちらが赤ラベルです。黒ラベルより安く手に取りやすいです。
こちらが黒ラベルです。昔は高級品だったそうですが2000円弱とお手頃価格ですね。
ジョニ黒の愛称で親しまれています。
『ジョニーウォーカーシリーズの関連記事』
・【ウイスキー】祖父を超えるための挑戦!ジョニーウォーカーブルーラベル
下記のブログランキングに参加中です。 もし良かったらバナーをクリックしていただけると嬉しいです
その他のお酒ランキング
にほんブログ村