2020年 6月20日 改定
今回紹介するバーボンはアーリータイムズです。
<アーリータイムズの意味>
アーリータイムズにはタイトルでも書いた通り、開拓時代という意味があり、創業時のフロンティアスピリッツが込められているのです。
また、1860年にケンタッキー州のアーリータイムズ村で「Early Times Method(昔ながらの製法)」でウイスキーを造るという信念、そして昔ながらの製法への尊敬の念から名付けられたのです。
<アーリータイムズを守った英雄の話>
アーリータイムズは、1860年に製造が開始された由緒正しいバーボンで日本でも古くから流通していました。そんなアーリータイムズも禁酒法時代当初に他の蒸留所同様、存亡の危機に瀕します。
そこで従業員であったサールズ・ルイス・ガスリーがブランドを守るべく意を決して、私財を投げ打ってアーリータイムズの商標権、在庫を買い取り、秘密の倉庫にウイスキーを隠すことで伝統を守り通したのです。
サールズ・ルイス・ガスリーどれだけの役職だったのかはわかりませんが、よほどアーリータイムズに誇りや愛を持っていたのでしょうね。一個人が私財を投げうってなんて中々できることではないですよね。その後、医療用として認められ、200年以上もの間、途切れることなく販売し続けているすごいバーボンなのです。
<アメリカではバーボンではない!?>
実はアーリータイムズは、アメリカ国内ではバーボンと名乗っていないのです。
というのも、ストレートバーボンと名乗れる条件に「内側を焦がしたオーク製の新樽で熟成する」というものがあるのですが、この新樽の使用率が80%を超えてなくてはいけないところ、アーリータイムズは古い樽の使用が20%を超えているため、この条件を達成できていないのです。そのことからアメリカではケンタッキーウイスキーとして販売されているのです。
ただし、輸出用製品はバーボンと名乗っているというのだから、中々にややこしい話ですね。
こちらは「アーリータイムズイエローラベル」です。
「キレがあり」「素朴な味わい」のこのバーボンは何を飲もうか思いつかない時の一杯目におすすめです。
こちらの「アーリータイムズ ブラウンラベル」は日本市場向けに開発されたバーボンです。お値段も安く、豊かなコクと華やかな香りが特徴のこのバーボンを味わってみてはいかがでしょうか?
参考サイト
下記のブログランキングに参加中です。 もし良かったらバナーをクリックしていただけると嬉しいです
その他のお酒ランキング
にほんブログ村