2020年 4月20日 改定
今回紹介するウイスキーはホワイトホースです
ホワイトホースの由来は、エジンバラで1742年にホワイトホース・セラー(白馬亭)という宿屋も兼ねた酒亭から名づけられました。名付けたのは、ホワイトホース社のピーター・マッキーです。以前にクレイゲラキの記事でも紹介した人物ですね。
<ホワイトホース・セラーから名づけた理由>
白馬亭はスコットランド人にとって重要な場所
なぜホワイトホースにピーターの名前を使わなかったのかというと、世界に通用するブランドを造りたいという想いと、白馬亭が歴史的にも重要な場所で、スコットランド人には自由と独立の象徴的存在だったからなのです。
ホワイトホースに込められた願い
昔、スコットランドの独立を願った戦いであるジャコバイトの反乱がありました。1745年にボニー・プリンス率いるジャコバイト軍がエジンバラを進攻したときに常宿にしたのが、この白馬亭だったのです。つまり、このホワイトホースには自由と独立への願いが込められて名づけられたのでした。
ピーターと白馬亭の関係
ちなみにピーターの生家は白馬亭の隣にあり、一時期はマッキー家が所有していたこともあるという話があります。白馬亭はそれだけピーターにとって身近で、思い入れが強かったのでしょうね。ですが皮肉なことにピーターが亡くなった後に、UD社とIDV社が合併したことによりバカルディ社に売却されてしまいます。そして、愛着のある蒸留所であったクレイゲラキにはかつては大きな白馬の看板が目印だったのですが、売却されてしまった時に大きな白馬の看板も外されてしまうのです。
<ホワイトホースのキーモルト>
ホワイトホースのキーモルトの中核はラガヴーリンです。好き嫌い分かれるラガブーリンを中核にしているというのは大変面白いのですが、これはピーターが若いころ叔父がラガブーリン蒸留所を所有していて、ウイスキー造りのイロハをラガブーリン蒸留所で学んだことが大いに関係しています。また、癖のあるラガブーリンを生かすパートナーとして選ばれたお酒がクレイゲラキとグレンエルギンなのです。
<ホワイトホースあまり知られていないエピソード>
ピーターが亡くなったのは1924年で、その後を継いだ2代目ジョン・ブラウンは52年の間、ホワイトホースの味を守り続けました。そのジョン・ブラウンが作り出したのがホワイトホース8年で長い間、幻のウイスキーとなっていましたが、1990年に日本のみの限定販売でよみがえったのです。現在は12年になっていますが、こちらも日本限定というのはあまり知られていないのではないでしょうか?
またスクリューキャップを発明したのもホワイトホース社で、1926年にスクリューキャップを導入したことで売り上げが半年で二倍に伸びたというのですからすごい話です。今日のウイスキーの礎を築いたと言ってもいいでしょう。
<ホワイトホース ハイボールの作り方>
ホワイトホースの美味しいハイボールの作り方がKIRINさんのホームページに載っていましたので紹介させていただきます。
1.ジョッキに氷をたっぷり入れる
2.ホワイトホースを入れて30回ほどかき回してしっかり冷やす
3.冷やしたソーダを氷に当たらないように静かに注ぐ(ホワイトホースの量とソーダの量の割合が1:4になるようにする)
4.1回まわして完成
参考サイト
大事な勝負事があるときにはゲン担ぎにホワイトホース12年を飲んでみてはいかがでしょうか?
もしかすると良いことがあるかもしれませんよ。
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