2020年 6月6日 改定
今回紹介するウイスキーはブラックボトルです。
このブラックボトルは面白いことにはアイラのポートエレンとキルホーマン(当時まだ売り出されていなかった)を除く7つの蒸留所のモルト原酒をブレンドして造られているアイラ好きには気になるウイスキーです。
<ブラックボトルの変遷のエピソード>
ブラックボトルの誕生
ブラックボトルが誕生したのは1879年にゴードングラハム社で、元々は紅茶の専門店でした。当時の経営者であるグラハム3兄弟が顧客サービスとして自社ブランドのウイスキーをつくったのが始まりで、その後評判を呼ぶことになり、ブレンド業がビジネスの中心となるのです。とはいっても、この時の知名度は地元で知られるぐらいのローカルブレンドだったのですが。
徐々に失られる本来の味
1959年にロングジョンインターナショナル社が大々的にプロモートをして知名度が上がりますが、次々とブランド権が移り、いつの間にかにオリジナルの味が失われてしまうのです。
オリジナルに近い味を復活させたい
その後グラハム3兄弟がつくったレシピに近い形で復活したのは1995年にハイランドディスティラリーズに買収されてのことで、当時ブナハーブン蒸留所を所有していた同社がもっとも軽いアイラモルトと呼ばれるブナハーブンを中核にアイラのすべてのモルトをブレンドすることを決定。元々グラハム3兄弟がつくっていたブラックボトルはアイラモルトに特化していたわけではないのですが、オリジナルに近い風味と話題性ということでアイラの7蒸留所が選ばれたのでした。
しかし、皮肉なことに2003年にブナハーブンとブラックボトルのブランド権がトバモリーを所有する、バーンスチュワート社に売却されてしまい、アイラの7蒸留所に、元々ブレンドされていたグレンロセス、ノースブリティッシュなどのグレーン原酒から、バーンスチュワート社のディーンストンなどのノンピートモルト、さらにグレーンウイスキーがブレンドされるようになって現在に至ります。
ブラックボトルはアイラ好きにはたまらないブレンドです。アイラモルトが好きな方はぜひ見かけたら一度味わってみてください、
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