BAR こてっちゃん

お酒のエピソードは面白い!ウイスキーや日本酒などこてっちゃんが気に入ったお酒の話を交えながら紹介していくブログです

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【ウイスキー】3羽のツバメ、魂の酒!パワーズ【アイリッシュ・ブレンデッド】

                         2020年 5月17日 改定

 

今回紹介するウイスキーはパワーズです。

 

このパワーズアイリッシュウイスキーで ボトルには3羽のツバメがデザインされているウイスキーです。

 

 

<パワーズ、それはアイルランド人の魂の酒>

このお酒は、かつてアイルランド全土で人気を博し、アイルランド人をもてなす時はパワーズが一番と言われたほどのお酒です。
アイルランド国内のみで流通し、ほとんど輸出はされずに今でもアイルランドで人気No.1のお酒なのです。

 

<3羽のツバメの意味>

パワーズのボトルを見ていただけるとわかると思いますが、ボトルの上の方に3羽のツバメがいます。
これは「ツバメ」と「飲み込む(swallow)」をかけたものです。
というのも、パワーズはピュアポットスチルの中ではヘビーな酒質で、ピュアポットスチルが70%に対してグレーンは30%というパワーを秘めたお酒であることから、一口で飲むにはパワーがありすぎなので、3口に分けて飲むという洒落のきいた面白い意味が込められているのです。

 

<パワーズ社のエピソード>

パワーズ社の創業は1791年で、小さな旅籠を経営していたジェームズ・パワーが蒸留所をダブリンに建てて、息子のジョン・パワーの成功で大発展した会社です。その後、ジョン・パワー&サン社として、1871年に全面を建て替え、当時の生産量は約150万リットルにまで登り、スコッチの比ではないくらい巨大な蒸留所となったのでした。

しかし、スコッチブレンデッドが台頭してきたことと、アイルランドの独立戦争も相まって経営が悪化していきます。そしてミドルトン・ベリー・レアでも紹介したように1966年にジェムソンやコークディスティラリーズ社と合併し70年代にはすべての生産設備を新ミドルトン蒸留所に集約することになったのです。

bar-kottechan.hatenablog.com

そして、200年以上にわたって繁栄を続けたダブリンウイスキーの歴史は1976年にダブリンのジョン・パワー社での最後の蒸留をもって幕が降ろされたのでした。

 

 

 アイルランドの魂のお酒!ぜひ一度試してみてください。

 

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