2020年 1月 4日改定
今回紹介するウイスキーはバルヴェニーです。
バルヴェニーはグレンフィディンクの姉妹蒸留所でグレンフィディックが創業してからの5年後の1892年に建てられました。それには事情がありました。
<バルヴェニー蒸留所が5年後に建てられた秘密のエピソード>
1891年にザ・グレンリベット蒸留所で火災が発生し、全てのウイスキーが焼失してしまう事件がありました。この事件で沢山のブレンダーたちが困ってしまいます。その結果、グレンリベットに代わる原酒としてグレンフィディックが選ばれます。
しかし グレンフィディックだけでは需要が追い付きません。そこで、今がチャンスと資金が十分にないという苦境ではありましたが、グレンフィディック蒸留所の創業からたった5年後にバルヴェニー蒸留所を建てる決断をしたのです。この決断は資金がない状態で、中々できる決断ではありません。でも、この早い決断が成功を導くのでした。
<バルヴェニー蒸留所ができるまで>
蒸留所の背後にバルヴェニー城という古城があります。
18世紀に当時の城主が城の麓にバルヴェニーハウスを建てました。グラントの時代にはベルヴェニーハウスが無人になっていたことに目をつけます。バルヴェニーハウスを買い取って改装して、なんとかバルヴェニー蒸留所を建てたのです。スチルもラガヴーリンとグレンアルビンの中古品だったそうです。
<バルヴェニーの面白い特徴>
このバルヴェニーですが、グレンフィディック蒸留所と同じ敷地にあり、原料の大麦も同じにもかかわらず、出来上がるお酒の質は全然違うのですから面白いです。また蒸留所の必要とするわずか10%ではありますが、自前でフロアモルティングを行っています。このフロアモルティングがグレンフィディックとの酒質の違いを生み出しているのかもしれません。ちなみに自前でフロアモルティングを行っている蒸留所はわずか6つというのだから本当に大変な作業ということがわかります。
このバルヴェニーですが、グレンフィディックと飲み比べてみると面白いですよ。ぜひ試してみてください。
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