今回紹介するウイスキーはアベラワーです。
アベラワーはベンリネス山を源とするラワー川沿いに建てられている醸留所で造られているウイスキーです。名前の由来はラワー川の落合という意味があります。またフランスで人気のウイスキーで国際ワイン&スピリッツ大会で金賞を6度も受賞しているのはアベラワーだけです(2002年時の情報)
<アベラワー蒸留所にまつわるエピソード>
創業年が2つある謎
実はこのウイスキーを造っているアベラワー蒸留所(正確にはアベラワーグレンリヴェット蒸留所)は創業したのが1826年なのですが、ラベルに記載されている創業年は1879年と記載されているのです。
これは実は、蒸留所が一度火災にあってしまい、操業できる状態ではなくなってしまったのです。そしてその火災から再建したのが1879年なのです。
熟成樽に細工された面白い工夫
熟成樽の栓は通常、木製の栓がされているのですが、アベラワー蒸留所は違います。コルクの栓がされているのです。
これはコルクの栓のほうが不純物が蒸発しやすいとのことです。熟成樽の栓にまで工夫がされているというのはなんとも面白い話です。
<アベラワーの味にまつわるエピソード>
仕込み水にまつわるエピソード
元々この地方では密造酒が造られていました。面白いことに密造者が利用した水は、聖ダンスタンの井戸水で、この水は聖ダンスタンがピクト族を洗礼する際に使っていた聖なる水なのです。聖なる水が密造酒に使われる、なんとも面白い話です。
また、この水にはもう一つ面白い話がありまして、かつてアベラワー醸留所では、聖ダンスタンの井戸水が使われていたのですが、井戸水が涸れてしまい、現在はベンリネス中腹にある泉から引いてきています。しかし不思議なことに、1986年に国際ワイン&スピリッツ大会金賞を受賞したアベラワーは、それまで涸れていた聖ダンスタンの井戸水から、なんと一時的に湧き出た水を使用して造ったウイスキーだったのです。まるで金賞を受賞させてあげるために聖ダンスタンが奇跡を起こしたかのように
味の決め手はバグパイプ?
かつての倉庫主任だったフレイザー氏が熟成庫で眠るウイスキーたちにバグパイプを子守歌代わりに演奏して聞かせていたのだそうです。もしかしたら、笹の譽ようにバグパイプがアベラワーの味を美味しくしている秘訣になっているのかもしれません。
ジャズを流すようになったら売り上げが伸びたお酒の話はこちら
ジャズを流して美味しくなる理由については下の記事を参照
こちらはアベラワー10年です。
このウイスキーは様々な本で、水を加えないでストレートで飲む方がアベラワーの味を楽しめると書かれています。
バグパイプによっておいしくなっている(?)このウイスキーを一度味わってみてください。
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