今回紹介するウイスキーはブローラです。
このお酒はかつてはクライヌリッシュと呼ばれていて、名前が変わったのには面白いエピソードがありました。
<クライヌリッシュ蒸留所の誕生エピソード>
このお酒を造っていた蒸留所であるクライヌリッシュはブローラの町にありました。創業は1819年でスタッフォード伯爵が自分の領地で大麦を手っ取り早く換金できることと、密造者に対抗することを目的として造られた蒸留所なのです。
<ブローラの名前変更にまつわるエピソード>
1967年になって同じ敷地内に元と同じ設計で新しいクライヌリッシュ蒸留所が誕生しました。もともとはその前からあった蒸留所がクライヌリッシュという名前でしたが、新しい方をクライヌリッシュという名前に変えて、古い方をブローラという名前の蒸留所に変えたのでした。その結果お酒の名前もブローラになったのです。つまり1967年より前のクライヌリッシュはブローラと同じお酒という事なのです。ちなみに古い蒸留所であるブローラは1983年に操業を停止して、現在は閉鎖されていますが、2020年の再開を目指して現在再建中です。
<クライヌリッシュ創業者にまつわるエピソード>
創業者であるスタッフォード伯爵はサザーランド公爵の娘と結婚し、広大なサザーランド領地も手に入れます。そして18世紀から19世紀にかけて産業革命の波が押し寄せてきたことにより、羊の放牧が広まります。それまで行っていた牛を育てるのをやめ、羊の放牧を行う広大な土地を得るために領地から農民を追い出すために、立ち退きに応じたなかった領民の家に火を放ったりするなど強引に立ち退きを推し進める「ハイランドクリアランス」を行う悪名高い人物でした 。ですがその悪名とは裏腹にブローラは19世紀の後半にはグレンリベットと比肩しうるとまで言われたお酒と名声を確立していたのだというのだから面白いです。
このブローラというお酒は現在のクライヌリッシュとはまた違った味わいなので、
ぜひとも一度味わってみてください
参考サイト
https://whiskynews.blog/distillery_directory/scotland/brora/
下記のブログランキングに参加中です。 もし良かったらバナーをクリックしていただけると嬉しいです
その他のお酒ランキング
にほんブログ村