今回紹介するのはストラスアイラです
このお酒はシーバスリーガルのキーモルトになっているお酒です。そして創業は1786年で、現存する中でスペイサイド最古の蒸留所になっています。
<ストラスアイラ蒸留所のエピソード>
この蒸留所の始まりは、リネン産業に変わるビジネスを模索していた企業家である、ジョージテイラーがキースの町に建設したことから始まります。創業当時は「ミルタウン」という名前で、その後は1950年代にシーグラム社に買収されるまでは、キースの町に存在した古城の名前である「ミルトン」と名乗っていました。実はこの蒸留所壁の一部には、廃墟となったこのお城の石が使われているのです。そして、そのことから、最後の城主となったレディ・マーガレット・オグルビーのイニシャルであるLMOというイニシャルが壁の一部に刻印されているのです。なんか、廃墟の古城の一部が使われている蒸留所というと様々な伝説とかありそうでワクワクしますね。
<シーグラム社にまつわるエピソード>
シーグラム社の創業者であるサム・ブロンフマン氏は、ロシアから移民してきたユダヤ人の子孫なのですが、長年の夢をもっていました。その夢とはスコッチ業界に進出すること!一代で巨額の富を築き、ついには1949年にスコッチ界のプリンスと呼ばれるでシーバスリーガル有名なシーバス・ブラザーズ社を買収するのです。ただ、シーバスリーガルはブレンデッドウイスキーですが、自社のモルトウイスキー蒸留所を所有していなかったため、安定的な生産ができませんでした。そこで目を付けたのがストラスアイラ蒸留所で、当時この蒸留所は経営難に陥っていたので、巨費を投じて再建し、買収することで安定してシーバスリーガルを生産することができるようになるのです。それ以来ストラスアイラはシーバスリーガルの原酒として重要な存在となったのでした。その結果、ストラスアイラは終売になってしまうのですが・・・
<ストラスアイラのエピソード>
名前の意味
ストラスアイラの意味はストラスに広い谷を意味することから、アイラ川が流れる広い谷間という意味です。そしてこのお酒には恐ろしいものが隠し味になっているというのです。
かくし味は何と・・・
蒸留所の近くにはフォン・ブイエンと呼ばれる古い泉があるのですが、ケルトの妖精であるケルピーに守られているという伝説があります。妖精というと可愛い感じを想像しますが、この妖精、馬の姿をしていて人肉を好むのです。歩き疲れていた人が馬を見て、うっかり背中に乗ってしまうと、泉の深いところまで連れていかれ、内臓だけを残して食べられてしまうのだそうです。そのことから職人たちは、これがストラスアイラの隠し味になっているというのです。
終売になってしまったお酒ですが、隠し味に関するブラックジョークが気になる方は是非一度試してみてください。
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