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【ウイスキー】色々と変わったエピソード!オールド・プルトニー【ハイランド】

                         2020年 5月23日 改定 

今回紹介するウイスキーはオールドプルトニーです。

まずはボトルの上を見てください。
ひょうたんのような形をしていますね。
これには面白いエピソードがあったのです。

 

 

<オールドプルトニーとひょうたん型の関係>

プルトニー蒸留所で使われているポットスチルは特徴的な形をしています
オールド プルトニーのボトル上部のような、まさにひょうたん型をしているのです。ちなみに普通のポットスチルは下の画像のような形が多いです。

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基本的なポットスチル

なぜ、プルトニー蒸留所ではひょうたん型になっているかといいますと、実は当初、ポットスチルが作られたときの形は、ひょうたん型ではなく通常のポットスチルの形をしていました。ところが、ポットスチルづくりを依頼していたキャンベルタウンのメーカーがサイズを間違えてしまい、蒸留所に収まりきらないことがわかったのです。
そのため、蒸留所に収まるようにするために上の部分を切った結果、今のひょうたん型のポットスチルになったのです。しかし、このスチルが特徴的な味を作り出しているのですから、面白い話です。
ボトルがこのような形をしているのも、この特徴的なポットスチルからきていたのでした。

 

<プルトニー蒸留所の名前のエピソード>

このプルトニー蒸留所はウィックと呼ばれる街の南側の上に建てられています。元々ウィックはニシン漁で栄えた港町で一時期はヨーロッパ最大のニシンの水揚げ場だったのです。そのため増大するニシン漁に対応するために町の反対側に新しい埠頭とニュータウンがつくられたのです。開発にあたったのが、サー・ウィリアム・プルトニーという方でした。もうおわかりですね。彼の功績が称えられ、街はプルトニーニュータウンと名付けられたのでした。その町に建てられた蒸留所がプルトニー蒸留所だったわけです。ちなみにスコットランドの蒸留所の名前に人名がついているのはこのプルトニー蒸留所のみだそうです。

 

<プルトニーのエピソード>

プルトニーバランタイン魔法の七柱と呼ばれる重要な原酒の一つにもなっています。魔法の七柱・・・なにか7人で魔方陣を組んで魔王とか封印していそうです。
おふざけは置いておいて、この魔法の七柱がバランタインの共通する4つの特徴をつくっているのですから大変重要な原酒なことがわかります。

 

<オールドプルトニーの評価>

オールドプルトニーは、麦芽にはピートを一切焚いていないのですが、仕込み水に由来するのか、あるいは立地に由来するのかオイリーでやや塩っぽいフレーバーそして、複雑でヘビーな味わいが特徴となっています。そんなプルトニーは北の強者と評価されているウイスキーなのです。
ちなみにニシン漁で栄えていた、かつてのプルトニーニュータウンでは、漁の大量が続くと、この街だけで1日に2000リットルものオールド プルトニーが消費されたのだそうです。

 

 アイラ系のウイスキーが好きな方にもおすすめなこのオールドプルトニー
北の強者と呼ばれる所以を確かめてみてください。
飲み終わったらボトルを飾っておくのもおしゃれですよ。

 

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