今回紹介するウイスキーはキニンヴィです。
<キニンヴィとは>
ライトなグレンフィディックとリッチなバルヴェニーの中間的な味わいを目指して生産が行われています。
・熟成は主にバーボン樽を使用
・基本的にすべてがブレンド用の原酒
そういった特徴のあるお酒なのです。
<キニンヴィ蒸留所について>
キニンヴィ蒸留所はウィリアム・グラント&サンズ社によってグレンフィディック、バルヴェニー、ガーヴァンに次ぐ第4の蒸留所としてバルヴェニーとグレンフィディックに接した形で同じ敷地に建てられました。ちなみに1990年の7月4日にオープンしたのですが、これには理由があって「自由と独立を重んじる」ウィリアム・グラント&サンズ社の精神からアメリカの独立記念日である7月4日を選んだのです。
<キニンヴィの由来>
キニンヴィは近くに流れる川から名付けられました。
<幻のウイスキーのエピソード>
2008年にヒースロー空港第5ターミナル開設を記念して、「へーゼルウッド」という名で初めて限定発売されました。(ちなみにへーゼルウッドという名でキニンヴィではないものもあるのでお気を付けください)その希少性からと質の良さから一瞬で完売してしまいました。
また、台湾の免税店で「キニンヴィ」の名前でごく少量の販売がされたことがあるのですが、この時もすぐに完売してしまっています。
実はそういったシングルモルトでもほかのウイスキーなら他社の樽詰め業者から販売されることがあるのです。
ですが、ウィリアム・グラント&サンズ社は他社に売るときはキニンヴィに1%のバルヴェニーを加えて販売しているため、他社からキニンヴィが発売されることがないのです。
現在も生産されているのにほとんど飲むことができない、もはや生ける伝説とでもいうべきシングルモルトになっております。
<シングルモルトとして売られない理由>
キニンヴィはそもそもグランツやモンキーショルダーのなどのブレンデッドウイスキーの原酒が目的で造られているお酒なのです。そのためほとんど原酒が残ることがないことから、シングルモルトの売上No1であり、シングルモルトの代名詞であるウィリアム・グラント&サンズ社には珍しくシングルモルトとしては販売されてこなかったのです。このブログでも幻のスコッチとして紹介したポートエレンなど、蒸留所が閉鎖されたために幻のウイスキーになってしまったものは数あれど、蒸留所が稼動しながらもめったに飲めないウイスキーは中々ないですね~
キニンヴィが使われているブレンデッドウイスキーの記事はこちら
特にモンキーショルダーはグレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィがキーモルトになっている「ウィリアム・グラント&サンズ社」のスコッチの結晶となっているウイスキーです。名前のエピソードも、ボトルについている3つの猿もこてっちゃんは気に入っています。
キニンヴィは現在もっとも入手困難なシングルモルトの一つで巷では幻のシングルモルトともよばれています。量が350mlですので購入を検討されている方は気を付けてください。
こちらは23年物のキニンヴィです。こちらも350mlなのでお気をつけください。
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