今回紹介するウイスキーは竹鶴です
<竹鶴とは>
このブランドが誕生したのはジャパニーズウイスキーの父と呼ばれるマッサンこと竹鶴正孝氏が亡くなって21年後の2000年に誕生しました。竹鶴には4種類のラインナップがあるのですが同じブランドでも明確に個性が異なるという面白いウイスキーとなっています。
<竹鶴誕生のエピソード>
竹鶴ピュアモルトはモルトウイスキーでありながら、ブレンデッドウイスキーに匹敵するやわらかさをテーマに開発されました。
というのも、竹鶴が開発されるまではピュアモルトは重厚でブレンデッドはライトな味わいというのが常識だったのです。
この相反する魅力をマッサンから受け継がれてきた技と経験と熱い想いを持って、なんとか両立させることができたのです。
ちなみにあえて熟成年数別に個性を作り分けているのが面白いところです。
※ピュアモルトというのはモルト原酒のみという意味です。通常ブレンデッドウイスキーはモルトウイスキーとグレーンウイスキを混ぜたものなのですが、このピュアモルトはモルト原酒のみをブレンドしたものなのです。
<竹鶴の人気のために起きた問題>
竹鶴に限らず、ジャパニーズウイスキーは近年海外での人気も高まっているため、たくさん売れるようになりました。
ウイスキーには熟成期間がありますが、例えば17年熟成させるとしたら、当たり前の話ですが、造ってから17年たたないと売ることができないわけです。そのため、先を見越して生産しておかないと原酒が不足するわけです。
ここがウイスキー造りのギャンブル的なところで、最初から売れるとわかっていれば、たくさん造りますが、売れなければ大赤字なわけです。そういった事もあって、17年も前に大量生産するというのはかなり勇気がいることなのです。現在、ニッカウヰスキーは増産体制に入るために、設備の増強を行っていますが、それらの設備から販売される頃に、ジャパニーズウイスキーの人気が下がっていたらかなり痛手になるわけです。かなり難しい問題だなと思います。
ちなみに竹鶴はこの原酒不足のため、竹鶴ピュアモルトを原酒である余市の比率を上げることでリニューアルして販売予定。3月末には17年、21年、25年は終売となることが決まりました。これによってウイスキーの高騰が起きるわけです。本来7000円程の17年が今では60000円以上で売られる高騰ぶりです。
今後復活もあるかもしれませんが、果たして未来にはどうなっていることでしょうか?
美味しいウイスキーを購入しやすい値段で飲んでほしいという思いで造られてきた竹鶴がこれだけ高騰するというのは何とも皮肉な話ですね・・・
もし、この竹鶴をみかけたら、ぜひとも購入しておきたい逸品です。
<竹鶴のラインナップ>
竹鶴ピュアモルト
なめらかな口当たりで爽やかな余韻とホームページで紹介されているウイスキーです
竹鶴17年ピュアモルト
ホームページには深い味わいと重厚感が特徴と紹介されています。
竹鶴21年ピュアモルト
ホームページには濃厚で複雑な豊かさが味わえると紹介されています。
竹鶴25年ピュアモルト
「美しい和」のイメージを大切にして造られた。幾重もの繊細な香味が特徴である最高のピュアモルトです。
ちなみにマッサンの実家である、竹鶴酒造では日本酒が造られています。
興味がありましたら下の記事からどうぞ
参考サイト
販売を終える「竹鶴」3商品(2020年1月12日)|BIGLOBEニュース
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