今回紹介するビールは、ヴァルテンブルク修道院醸造所で造られているバロックドゥンケルです。
このビールが造られているヴァルテンブルクは世界最古の修道院醸造所(正確には現在もビール醸造が続いている修道院醸造所)で造られているビールです。
今回の記事は主にヴァルテンブルク醸造所について説明した記事になります。
<ヴァルテンブルク修道院醸造所の歴史>
この修道院は7世紀初頭に大修道院長のオイスタシウスによりバイエルンに設立され、バイエルン最古の修道院でもあります。この修道院が布教の中心地でもありました。
<ヴァルテンブルク:修道院らしさのエピソード>
1.この醸造所に限らずなのですが、ドイツのビール造りで最も大切にされていることは何よりも清潔であることなのです。理屈や技術よりも掃除が第一というのが
2.ビール造り中の糖化作業終わった麦汁は分子構造が小さい糖類なことから消化吸収が良いので、胃に負担がかからず、風邪をひいたときにもいいのだそうです。
3.「もっと知りたい!ドイツビールの愉しみ(相原恭子)」という本の中で<モルト、ホップなどのビールの素材はそれぞれに薬効の効果があるのでビールは漢方薬のようなもの>とヴァルテンブルク醸造所のシェーンベルガー氏が語っているのが面白いです。
4.ビールが生まれた修道院は学問の中心で、薬草などの研究も進んでいました。そのこともあり、中世の尼僧がビールを治癒力のあるものとして挙げていたり、あるドイツの有名な医者であり、自然科学者でもあったパラセルススはビールは病気に効く神の薬と記した本もあるのです。
<バイエルンの醸造所に多く見られる工夫>
他に面白いのが自然の地形を利用した冷蔵庫です。
地下40mに岩をくりぬいた地下室があるのですが、ここでビールが貯蔵、熟成されているのです。ここの気温は年間0~2度に保たれるというのだからまさに自然の冷蔵庫ですね~
個人的には今回の記事はまさに修道院!と感じる話が多かったです。
ビールって日本ではなんとなく不健康(?)のようなイメージがあると思うのです。
でも、漢方的要素だったり、麦汁が胃に優しく栄養源になるなどプラスの面がみえて、ドイツのビールへの考え方が面白いと感じました。
ちなみにこのビールはヴァルテンブルクのブラウマイスター(ビール造りを極めた職人)であるシュバイガー氏が自信を持ってお勧めするビールです。
気になった方は一度試してみてください。
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