BAR こてっちゃん

お酒のエピソードは面白い!ウイスキーや日本酒などこてっちゃんが気に入ったお酒の話を交えながら紹介していくブログです

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【ウイスキー】古き制度に想いをはせて!エンシェントクラン【ブレンデッド】

今回紹介するウイスキーはエンシェントクランです

 

 

 

 

<エンシェントクランとは>

エンシェントクランとは古くからの氏族という意味です。このウイスキーを造っているのは、ハイランドのインバネス近くに蒸留所を所有しているトマーティン社で、トマーティンのモルト原酒をキーモルトにブレンドされたのが、このエンシェントクランというわけです。

 

<クラン制度について>

クラン制度とは

スコットランドのハイランド地方には19世紀初頭までクランシップ(クランは氏族)という制度が存在したのです。
クランはクランの長であるチーフタンを始め、タックスマンというチーフタンを補佐する役割、テナンツという借地人、クロフターズという小作人などの階級がありました。そんなクランですが、必ずしも血縁集団の集まりというわけではなかったのですが、同じ姓を名乗らなければならないという法律が制定されていたりと結束力のある一族制度だったのです。

 

チーフタンの存在

ちなみにチーフタンはクランメンバーに土地を分け与えたり、借地をさせたりして王様のような存在でもあったのですが、構成員に対しては慈愛を持って臨んでいたからこそ、何百年も続いていた制度となったのでしょう。

 

クラン制度の衰退

そんなクラン制度も1707年にイングランドとスコットランドが合併してグレートブリテン王国が誕生したことにより、家父長的だったチーフタンたちが政治の中心であるロンドンに行ってしまったことにより、不在地主となってしまい、クランの絆が弱まってしまい衰退していったのです。
ただし、今でも一部の地域ではこのクラン制度が受け継がれている場所もあるのです。

 

 

このお酒は1000円前後と価格が安く、ストレート、ロックの相性はもちろん、水割り、ソーダ割りでも美味しく飲めます。
おいしいハイボールが作れると評価されている一本でもあります。
この古き良き、いにしえのクラン制度に想いをはせて造られたエンシェントクランを一度味わってみてはいかがでしょうか?

 

 

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