今回紹介するウイスキーはバルヴェニー17年 アイラカスクです。
スペイサイドとアイラのウイスキーは産地として長い間ライバル関係にあります。その二つの産地が手を結んで造られたウイスキーがこのバルヴェニー17年 アイラカスクで、発売当時は周りを驚かせたウイスキーです。
<バルヴェニー蒸留所の特徴>
バルヴェニー蒸留所は樽の使い分けに積極的な蒸留所で、このアイラカスクだけではなく、バーボン樽、ワイン樽、シェリー樽など多種多様な組み合わせのウイスキーを生み出しているのです。
そんな中、アイラ樽で熟成させたバルヴェニーが今回の記事の「バルヴェニー17年 アイラカスク」なのです。
<アイラカスクが周囲を驚かせた理由>
スペイサイドはスコッチの聖地と呼ばれることが多く、蒸留所もスコットランドの中でも多い場所です。また、甘い芳醇な特徴があるウイスキーの生産地です。
それに比べてアイラは蒸留所の数は多くないものの、濃厚でスモーキーな個性豊かなウイスキーを造る生産地として有名な場所なのです。
そんな中、スペイサイドモルトの代表的な銘柄であるバルヴェニーが対極的、またライバル的な生産地のアイラモルトの樽を使って熟成を行ったというわけです。
これに対してウイスキー評論家のマイケル・ジャクソン氏も「大胆不敵な結婚」と評したとの話があります。
<バルヴェニー17年 アイラカスクの面白いエピソード>
さて、上の話でアイラモルトの樽を使って熟成したと書きましたが、実は、熟成期間はわずか6カ月なのです。そしてバーボン樽で熟成させた期間が17年。
このアイラの個性的な特徴と対照的なスペイサイドの両方を生かすための期間なのかもしれませんが、なんともスペイサイドの意地のようなものが感じられる面白い話です。
この「バルヴェニー17年 アイラカスク」は現在、中々お目にかかれないウイスキーですがアイラ好きな方、またスペイサイドモルト好きな方はぜひとも試してみてください。
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