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【クラフトビール】とにかくストイック!富士桜高原麦酒ヴァイツェン【山梨・へーフェヴァイツェン】

今回紹介するビールは富士桜高原麦酒ヴァイツェンです。

このビールは富士桜高原麦酒で造られているビールで、このブルワリーの定番銘柄の受賞歴は150を超えるというのだから、とてつもない話です。そんな定番銘柄の一つである富士桜高原麦酒ヴァイツェンがつくられるまでには面白いエピソードがありました。

 

<手間暇かけて行われる糖化作業> 

普通、エール系ビールの糖化は一定温度で行う1ステップの方法か、途中で一度だけ温度を変える2ステップの方法が一般的です。ですが、富士桜高原麦酒では5~6ステップの段階を踏んで、酵素が発酵工程で働きやすい環境を整えるのです。その方法はドイツで学んできた昔ながらの造り方で、この「糖化作業がビールの味わいの6~7割を決めると言っても過言ではないから」だと醸造責任者である宮下天通さんはいいます。だからこそ、富士桜高原麦酒では糖化作業に手間暇をかけているのですね。

 

<富士桜高原麦酒の宮下天通さんのエピソード>

 いつかこんなビールを造りたい。

 天通さんがビールの勉強をするために、ドイツの100年以上の歴史を持つ名門中の名門であるデーメンス醸造専門学校で学び始めたのは1997年でした。まずは近くのパブで本場のビールをと頼んだのが世界最古のブルワリーである、ヴァイエンステファンのヴァイツェンだったのです。その時に造り手の真剣な姿勢でのビール造りが驚くほど伝わってきて、震えたのだそうです。そして天通さんはこう思うのです。「いつか自分もこんなビールが造りたい」と。

 

学んだものはビール造りの精神

本場のドイツで学んだのはビールの造り方だけではありませんでした。ドイツで醸造責任者の事をブラウマスターと呼ぶのですが、ビールを造るだけでは名乗ることが許されない、非常に重い責任のある立場なのです。それこそ、ビール造りは勿論のこと、設備のメンテナンス、ビールの流通などお客さんの口にビールが入るまでの全責任を負うことができると認められることで、ようやく名乗れる立場なのです。天通さんの名刺にはブラウチーフと書いてあるだけです。これは天通りさんが、まだ自分のことをブラウマスターと呼ぶことを許していないからなのです。

 

真摯に一生懸命に取り組んできたからこそ達成できた夢

2012年富士桜高原麦酒のヴァイツェンがイギリスで開催された「ワールド・ビア・アワード」の小麦部門で、いままで目指してきた、あのヴァイエンステファンを抑え堂々のワールドベストに輝いたのです。
でも、天通さんはいいます。「たった一度だけ評価を上回っただけで追いついたわけではない」と。
ここまでストイックな方だからこそ達成できた快挙なのだと、そう思わされるエピソードでした。

 

<富士桜高原麦酒ヴァイツェン誕生のエピソード>

 さて、そんな快挙を成し遂げた富士桜高原麦酒ヴァイツェンですが、誕生したのはちょっとした失敗からでした。
ドイツで発酵温度は22度が上限であると学んできた天通さんでしたが、ある時24度まで上げてしまうミスを犯してしまいます。ビールがだめになってしまったと思いきや、最後まで仕上げるとそれまでにはなかったいい香りが得られたのです。そして、気づくのです。セオリーは絶対ではない。常識を疑って試行錯誤すればさらに上のおいしさにたどり着けるのだと。こうして誕生したのが富士桜高原麦酒ヴァイツェンだったのです。

 

 

このビール何がすごいって世界のコンペディションで139回以上も賞を受賞しているのです。そんなすごいビールをぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

 

こちらはふるさと納税の品です。
興味がある方はこちらも良いですよ。

 

参考サイト

 https://www.fujizakura-beer.jp/

 

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