BAR こてっちゃん

お酒のエピソードは面白い!ウイスキーや日本酒などこてっちゃんが気に入ったお酒の話を交えながら紹介していくブログです

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【ウイスキー】熱狂的な追っかけから生まれた!J&B【ブレンデッド】

今回紹介するウイスキーはJ&Bです。

 

 

 

このお酒の蒸留所の創業者には面白いエピソードがありました。

 

<J&Bとは>

J&Bはジャステリーニ&ブルックス社が製造している比較的安価なブレンデッドウイスキーです。アメリカでは特に人気があるウイスキーでもあります。
長年ジョニーウォーカーに次ぐスコッチ第2位の売り上げを誇っていたウイスキーでもありますが、現在は少し順位を下げています。(2015年では5位)

 

 

<J&B:創業者にまつわるエピソード>

ジャステリーニ&ブルックス社の創業者はジャコモ・ジャステリーニという人物です。
この人物はスコッチ業界では珍しくイタリア人で、このイタリア人がロンドンにやってきた理由が面白いのです。

ジャコモには、ずっと恋焦がれてきたオペラの歌姫がいました。その歌姫はロンドンのロイヤル・オペラハウスと契約していて、そこで出演していたことから、ジャコモは歌姫を追ってロンドンまで出てくるのです。
そんなジャコモがロンドンでウイスキー会社を立ち上げて大人気のウイスキーを造ってしまうのですから、人生何があるかわかりませんね。

 

<J&Bの意味>

J&Bの意味は製造元のジャステリーニ&ブルックス社のイニシャルを取ったものです。ちなみにジャステリーニ&ブルックス社の名前は、ジャコモ・ジャステリーニと2代目のパートナーとなったアルフレッド・ブルックスから来ています。
実は、最初のパートナーはジョージ・ジョンソンという人物で、当初はジャステリーニ&ブルックス社と名乗っていなかったのです。ジョージが不慮の死を遂げて、新しいパートナーとしてアルフレッド・ブルックスを迎えた時にジャステリーニ&ブルックス社となったのでした。

 

<J&B:成功の戦略>

様々な種類のJ&BがありますがJ&Bレアは1930年代にアメリカの禁酒法後の市場に狙いを定めて造られた製品です。
禁酒法が終わったばかりということもあり、参入している企業も少ないことに目を付けたのでしょう。
巨額のマーケティング費用をニューヨークに投じて、ニューヨーク中にJ&Bの文字が躍ることになったのです。この戦略が成功し、すぐにアメリカでは人気No.1ウイスキーとなったのでした。

 

<J&Bのラベルについて>

J&Bはグリーンのボトルに山吹色のラベル。その中には赤く大きくJ&Bと描かれたとても目立つボトルとなっています。これはBARの棚で見つけてもらいやすくするために目立つようにという工夫がなされた結果なのです。そして国王であるジョージ三世の時代から、王室御用達の勅許状を受けていて、ラベルの中に歴代の王の名前が書かれているのも特徴の一つとなっています。
これってすごいことですよね。スコッチウイスキーをイタリア人が造り始めただけでなく、イタリア人が王様にまで認められているのですから。 

 

 イタリア人が王様に認められる快挙を成し遂げたお酒が、ただの追っかけから始まったとい、何とも面白いお酒です。
色々なお店で見ることができるお酒なので、一度試してみてはいかがでしょうか?

 

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