今回紹介するのは湘南ビールです。
湘南ビールを造っている熊澤酒造さんは日本酒のメーカーで湘南ビールを造り始めたのが１９９６年からです。そんな熊澤酒造さんの醸造長はビール業界の中でもダントツに若い方なのです。
そんな醸造長である筒井貴史さんには面白いエピソードがあったのです。
＜湘南ビールのエピソード＞
筒井貴史さんがビールづくりに関わるようになったきっかけ
湘南ビールの醸造長である筒井貴史さんがビールづくりに携わるようになったきっかけは、初めてビールを飲んだ時の「こんなにおいしいものがあるのか」という強い衝撃だったのだそうです。
するとすぐにどうやって造られるのかに興味を持ち、どんどんビールの世界にのめり込んでいったのです。そして、「自分の手でビールを造りたい」「作るなら全行程に関われる、地ビールがいい」と考えたのです。しかし、就職活動が始まったころには地ビールブームは去っていて、スタッフを募集するブルワリーは全然なかったのです。
そんな時に運命のブルワリーと出会うのでした。
熊澤酒造と筒井貴史さんの出会い
全身全霊でビールづくりができる場所を探していた筒井さんはある時、熊澤酒造さんと出会います。
熊澤酒造の方針、展望、どういった思いで醸造に取り組んでいるかなど熱い気持ちで、6代目社長である熊澤茂吉さんに質問をぶつけたのです。
それに対して熊澤さんは「140年以上続く蔵元の名に恥じないような真摯な姿勢と熱い思いでビールづくりをしている」ことを伝えたのだそうです。すると、筒井さんは「ああ、ぼくが働くのはここですね。」と答えたのだとか。筒井さんはあくまで採用される側なのにです（笑）
そんな出会いから1年間の下働きを経て2006年に筒井さんは熊沢酒造に就職することができたのでした。
地獄？それとも天国？
就職してつかの間、当時働いていた醸造長が急に退社するという試練に見舞われます。しかも、醸造長の後任は筒井さんというとても大きな試練が待ち受けていたのです。でも、これは自らビールづくりを手掛けられるという意味では幸運な出来事でもあったのかもしれません。
必死で食らいつく
たった1ヵ月の引継ぎ期間で、仕込みについて叩き込まれ、右も左もわからない状態での醸造長はとてつもなく大変だったことでしょう。本人も地獄の始まりで、もう思い出したくないぐらいと語っていることからも、その大変さがうかがい知れます。そんな中でも、筒井さんは「落ち着け、教わった通りに」と何度も何度も自分に言い聞かせて仕事に励みました。右も左もわからない中での作業は、どんな作業も慎重になり時間がとてもかかったそうです。それでも、自問自答を何度も繰り返し、専門書をめくって調べたり、書き溜めたメモも何度も見ては念入りに確認を行って、ビール造りと向き合っていったのです。
好きだからこそできたこと
筒井さんのすごいところは多忙な時間の中、次第に隙間時間を利用しては他社のブルワリーを回ったというのです。
この時に、筒井さんの人柄が出ているなと思うのが、「行かせてほしい」と相談をしたのではなく、「行かせてもらう」と言い切ったというのだからすごいですよね（笑）
本人が言われるには日本一、他のブルワリーを回っているのではないかとのことです。
多忙の中でも、隙間時間を見つけては精力的に勉強をするというのは中々できることではないなと感じています。本当にビール造りが好きだったからできることなのでしょう。
そこで、他のブルワリーと熊澤酒造との違いを見て、各々の長所、短所を学んでいったのです。
努力は報われる～小さな積み重ねを経て～
そんな無我夢中に過ごした2年間が過ぎ、筒井さんはワールドビアカップに、自信をもって造り出したシュバルツを出品すると、見事に金賞を受賞するのでした。ちなみに、２年前の前醸造長の時に出したときは銀賞だったということからも（一概にはいえませんが）結果を実感した出来事となったのです。
こちらは記事上にも登場した「湘南ビール シュバルツ」です。
香ばしさとすっきりした味わいが特徴のビールです。
こちらは「湘南ビール ピルスナー」です 。
湘南ビールの定番で、ほのかに甘いモルトフレーバーが特徴の爽快に味わえるビールです。
父の日ラベルというのもありますので、父の日のプレゼントにはそちらもどうぞ。
こちらは湘南ビールのピルスナー、アルト、シュバルツの３種類が入った６本セットのものです 。いろいろ試してみたい方はこちらをどうぞ。
参考
下記のブログランキングに参加中です。 もし良かったらバナーをクリックしていただけると嬉しいです
その他のお酒ランキング 
にほんブログ村
