今回紹介するの日本酒は「玉川 生もと 純米酒 コウノトリラベル」です。
この日本酒はラベルに自然仕込と銘打っているのですが、その名の通り、まさに自然仕込みの日本酒なのです。そして、無濾過、生原酒のお酒でもあります。
そんな「玉川 生もと 純米酒 コウノトリラベル」のお酒ですが、この日本酒には面白いエピソードが沢山あったのです。
<玉川 生もと 純米酒 コウノトリラベルにまつわるエピソード>
コウノトリの意味
ラベルにコウノトリの絵が描かれていますね。
実はコウノトリには意味があるのです。
この日本酒に使われている酒米は五百万石が使われているのですが、この五百万石は普通の五百万石ではありません。
冒頭で自然仕込と書かれていると話しましたが、この日本酒に使われているお米は、農薬・化学肥料は一切使わずにドジョウやカエルに害虫を食べてもらいながら育てているのです。
そして、実はドジョウやカエルはコウノトリのエサでもあるのです。
一度絶滅したコウノトリの復活を願いながら安全安心を第一の米作りである「コウノトリ育む農法」という米作りが行われているのですね。
そして、この酒米を使うことで売り上げの一部をコウノトリ基金に寄付もしているのです。
「玉川 コウノトリラベル」の特徴
さて、上の記事では自然への優しさを書きましたが、この日本酒は優しいだけではないのです。
実はアルコール度数が21度もあるのです。
これは日本酒と名乗れるぎりぎりの度数で日本酒では最高クラスの度数を誇っているのです。(22度を超えると日本酒と名乗れなくなる。こうなった理由にも日本酒のエピソードが関わっているのですが、それはまたの機会にお話しします)
<玉川にまつわるエピソード>
玉川の意味
蔵の近くには川上谷川という川があります。この川は玉砂利を敷き詰めたようなキレイな清流で当時の日本は川や湖を神聖視していたのです。そのことから川上谷川への敬意と玉(とてもきれいな)のような川という意味を込めて玉川と名付けたのです。
日本初!外国人杜氏の酒蔵
現在の木下酒造の杜氏は、イギリス人であるフィリップハーパーさんが勤めています。
実はこの方、オックスフォード大学でドイツ文学やイギリス文学を勉強してきています。
そんな人物が、杜氏をやっているのだから、日本酒への情熱から日本にきたのかと思いきや、元々は日本酒や日本に興味があって日本に来たわけではなく、たまたま日本に来て、大阪の中学の英語教師として働き始めたのだそうです。
その後大阪で知り合った友人に連れられ、居酒屋に通ううちに日本酒に興味を持ち、ついには酒蔵で働き始めるのです。蔵人の世界は厳しい縦社会の世界です。よっぽど日本酒の世界にハマっていたのでしょうね。そんな中で働き続け2001年に杜氏の試験に合格するのです。
そして木下酒造に出会い木下酒造の杜氏になるのです。
外国人の杜氏を雇うというのもかなり勇気のいることだったのではないでしょうか?
そんな英断をした木下酒造さんもすごいですね。
実は面白いことに、この「玉川 生もと 純米酒 コウノトリラベル」しっかりと温度を上げて飲む方が美味しいと紹介されています。
また「日本酒の温度をあげすぎると味が崩れる」とか、「一度燗をつけたお酒は冷めるとまずくなる」などと言われることもありますが、このお酒に限ってはそうではないと木下酒造さんのホームページに書かれています。
この日本酒を飲むときは一度、しっかりと温度を上げてから試してみてください。
参考サイト
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