BAR こてっちゃん

お酒のエピソードは面白い!ウイスキーや日本酒などこてっちゃんが気に入ったお酒の話を交えながら紹介していくブログです

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【日本酒】燗酒に愛を!丹沢山【神奈川・川西酒造】

今回紹介する日本酒は丹沢山です

この丹沢山は神奈川県の丹沢山地の麓の足柄の地で造られている日本酒で、足柄のお米を使って造られています。

 

 

 <川西屋酒造店の由来>

川西屋酒造店の創業は江戸時代にまで登りますが、今の屋号に変わったのは1897年のことで、最初は酒匂川(さかわがわ)の東側で精麦業を営んでいたのですが、川の西側に越して酒造業に転じたことで、今の川西屋酒造店という屋号に変わったのでした。

 

<丹沢山のエピソード>

水へのこだわり

川西屋酒造店の4代目当主の露木雅一さんの日本酒への想いにはこだわりがあります。
まず大切にしているのは水です。
日本酒は水にアルコールとエキスが溶け出すので、水のタッチ、味わいが大切なのです。酵母よりも水で判断するという考えのもと日本酒造りを行っています。
使っている水は丹沢山系水流の中硬水の井戸水

 

麹へのこだわり

次に麹が重要といっています。
というのも酒質は麹で決まるので、ここで手をぬいたら日本酒失格とまでいっているのです。
丹沢山は「食物との一体感」を信条にしています。
お酒が食べ物のうま味を引き出して、食べ物がお酒の良さを引き出すような関係を目指しているのです。
そのことから使っている酵母は、「健康で発酵力が強く、おだやかな香りが食事の邪魔をしない」という理由から協会7号をメインに使っています。

 

<燗酒に対する想い>

生酛に安易にすり寄らないという考えも、露木さんの考えの特徴です。
そして特に強い想いが燗酒に対する愛でしょう。
その愛の深さで「冷酒なんて論外」とまでいってしまうほどで、純米酒の理想の飲み方は燗酒と露木さんはいいます。
というのも、味覚は温度が低くなるほど鈍くなってしまうのですが、嗅覚はさほど影響を受けません。これによって香り重視の日本酒造りが流行っていて、麹の手抜きによるイマイチな酒が増えている現状があるためでもあるのです。

 

<味へのこだわり>

現在の日本酒は、香り重視の日本酒が多いのですが、露木さんは味を重視した酒造りに力を入れています。
露木さんはワイングラスで日本酒を飲むということも提案しているのですが、この発想も、香り重視の日本酒に対抗するためだといいます。
ちなみに吟醸酒の特性を活かすにはバルーンタイプのワイングラスが良いのだそうです。

 

<燗酒の分類>

みなさん燗酒の温度帯で呼び方が変わることを知っていますか?
燗酒は以下の呼び方があります。

55度あたり:飛び切り燗

50度あたり:熱燗

45度あたり:上燗

40度あたり:ぬる燗

35度あたり:人肌燗

30度あたり:日向燗

 

<燗酒の勧め>

これは露木さんがいっている燗酒の利点なのですが、燗酒は吸収が早く、すぐ酔い心地になれるのです。それと同時にアルコール分解も同時に進行するので肝臓に優しい飲み方でもある。といっているのが面白いと感じました。

 

 

日本酒ファンやマニアからの評価が高いお酒で、素直に愉しめる逸品です。
のみ飽きない日本酒と露木さんが自信をもって造り出すこの丹沢山をぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?

 

参考サイト

純米酒 | 川西屋酒造店 | 日本酒

 

 

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