今回紹介するウイスキーは「アッシャーズ グリーン ストライプ」です
<アッシャーズ グリーン ストライプとは>
現在の製造元は、J&Gスチュワート社で、ディオジオ社が所有する優良モルト原酒中心にブレンドされているウイスキーです。ブレンデッドウイスキー大全(土屋 守)では「非常にフルーティでうっとりするようなアロマ・フレーバーがあり、古き良き時代のスコッチのブレンデッドの一典型を見る思いがする。」と紹介されているウイスキーです。
実は、このアッシャーズグリーンストライプは、J&Gスチュワート社に買収される前はアッシャー家によって造られていてウイスキーなのですが、祖先を辿るとブレンデッドウイスキーの生みの親にたどり着くのです。
<祖先はブレンデッドウイスキーの生みの親>
きっかけは、ザ・グレンリベット
ブレンデッドウイスキーを最初に考案したのはアンドリュー・アッシャーという人物だと言われています。
アンドリュー・アッシャーは父がエジンバラで始めたワイン・スピリッツ商を手伝い始めるのですが、実は同社は、ザ・グレンリベット蒸留所のウイスキーの独占販売権を持っていたのでした。
1853年に、アンドリュー・アッシャーは母がリキュールなどの薬用酒のブレンドのエキスパートだったことからヒントを得て、熟成年数の違うグレンリベットのモルト同士を混合するのです。(いわゆるヴァテッドモルトですね。)これが、ブレンデッドウイスキーの始まりで、たちまち大評判となるのでした。
大評判となった理由
当時のウイスキーは酒屋の店頭で推し量りされるのが一般的だったことで、毎回品質にバラつきがあって、味も違いました。ところが、複数のグレンリベットを混合することで、品質を一定に保つことができて、お客さんたちは安心してウイスキーを買うことができたので、評判となったのです。
現在のようなブレンデッドウイスキー誕生
1860年に酒税法が改正され、今まで禁止されていて保税倉庫内でのモルトウイスキーとグレーンウイスキーのブレンドが解禁されました。
すると、モルト同士の混合でブレンド技術を磨いていたアンドリュー・アッシャーはすぐさま、モルトとグレーンのブレンドを試すのです。こうして、現在のようなブレンデッドウイスキーが誕生したのでした。
※一般的にブレンデッドウイスキーとはモルトウイスキーとグレーンウイスキーを混合したものを呼ぶことが多いです。
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