2019年11月22日 改定
今回紹介するウイスキーはグレンタレットです。
<グレンタレット蒸留所について>
このお酒を造っている蒸留所はグレンタレット蒸留所です。エドラダワーにつぐ二番目に小さい蒸留所で、創業が1775年で1717年にはウイスキーを造っていた記録が残っていることから、現存するスコットランドの蒸留所の最古参の一つと考えられている蒸留所です。
<グレンタレットの再開に関わった一人の人物>
実はこの蒸留所は1923年~1959年まで閉鎖されていました。再開に至るには一人の情熱を持ったウイスキー愛好家がいました。その人物の名前は、ジェームズ・フェアリーと言います。この人物は狂信的ともいえるほどのウイスキー愛好家で昔ながらの伝統的製法でウイスキーを造りたい。その熱い気持ちでグレンタレットを買収し、生涯をかけて復興に力を入れたのです。彼の行ったことの中で先見的だったのが、当時ではほとんどの場所で行われていなかった、見学者を受け入れるためのビジターセンターを設けたことです。これが成功し、1964年には英国首相であるヒューム卿も訪れたのだとか。現在も、ビジターセンターの充実度は群を抜いていて、年間23万人もの人が訪れるというのだから一種のテーマパークのようですね。
<タウザーにまつわるエピソード>
ギネス記録を持つネコ
タウザーはグレンタレット蒸留所のウイスキーキャット(※1)で世界一ネズミを捕ったネコとしてギネスブックにも載っています。ちなみに生涯で2万8899匹のネズミを捕ったのだそうですが、なぜ数がわかるのかというと、タウザーにはとらえたネズミを決まった場所に置いていくという妙な癖があったのです。それを職人が毎日せっせと数えて記録していたのだというのですから、職人も職人ですよね。なんで記録をつけようと思ったのか気になるところです(笑)
※1.ウイスキーキャットとは
蒸留所では原料の大麦をネズミや鳥から守るためにネコを飼っていることが多いのです。蒸留所のスタッフ台帳にも記録されていて、害獣駆除員という肩書までついているというのだから面白いですね。
かなりの長生きした猫
またタウザーは23年11カ月、イギリスでの寿命換算をすると人間にするとなんと168歳まで生きたとても長生きしたネコでもあります。
タウザーは晩年には片目が見えなくなったのですが、そんな状態でもネズミを捕り続けた生涯現役を貫き通したとても頑張りやなネコだったそうです。
面白いエピソード
面白い話が一つあります。タウザーはエリザベス女王とも誕生日が一緒です。そのこともあってかタウザーが161歳の時に女王様にバースデイカードを差し上げたそうです。猫からバースデーカードが届いたらびっくりしてしまいそうですよね(笑)
このグレンタレットを飲むときはタウザーの頑張りを思い出しながら飲んでみてくださいね。
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