2019年11月11日 改定
今回紹介するウイスキーはラフロイグです
<ラフロイグについて>
このお酒は消毒剤のような香りとも正露丸の香りとも言われるお酒で、好き嫌いがとことん分かれるお酒ですが、好きな人はとことん好きになります。また「アイラの王者」とも呼ばれているお酒でもあるのです。
ちなみにこのウイスキーのピート香をより強める方法として、わずか一滴の水を加えることが好まれているそうです。
<ラフロイグ:ラベルについてのエピソード>
ラベルには三本のダチョウの羽のマークは「平和の盾」とも呼ばれる紋章はチャールズ皇太子の王室御用達の証。シングルモルトとしては初の許可証を下賜されたものです。
ちなみにチャールズ皇太子はラフロイグ15年を愛飲しましたが、こちらの表のラベルにこのマークがついていないのは、いつも飲むボトルに紋章が入っていると気恥ずかしいということで、わざわざ消してもらったという面白い話も残っています。
<正露丸の香りを逆手に取った面白いエピソード>
ラフロイグの基礎を築いたイアン・ハンター氏はかなりのやり手で、米国の禁酒法時代、ラフロイグはこの消毒剤のような独特の匂いを使って「この匂いは酒ではない。薬だ」と言って合法的にアメリカで販売したという逸話も残っています。
<ラフロイグ蒸留所、所長にまつわるエピソード>
創業者である初代所長のドナルドは1847年に作りかけのウイスキーの大樽の中に落ちて亡くなるという不幸なアクシデントがありました。
1950~70年代に所長を務めた、ベッシー・ウィリアムソンは「ラフロイグ中興の祖」や、500年以上の歴史を有するスコッチウイスキーののかなで、オーナー兼蒸留所所長を務めたことから「ラフロイグのファーストレディ」として知られた人物なのです。この人物は面白いことに、たまたまラフロイグ蒸留所に3カ月の期限付き雇用で雇われただけの人物だったのです。ところが、禁酒法時代にアメリカで販売することに成功した功績者である、イアン・ハンターがその才能に気付き、本採用にすると、片腕としてウイスキー造りに没頭し、今日のラフロイグの製法も決めるまでの人物になったのです。元々は3カ月で辞めるはずだったのに、所長にまで上り詰めることになるなんて、人生とは何が起きるかわからなくなくて面白いものですね。
こちらはラフロイグ10年です。このラフロイグは好き嫌い分かれるお酒ですが、この香りは話のネタにもしやすいので、ぜひ一度飲んでみてはいかかでしょうか?
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