2020年 4月14日 改定
今回紹介するウイスキーはインチガワーです。
シングルモルトとしてはわずか1%の生産量の貴重なモルトでピリリとした塩辛さが飲むほどに癖になるモルトです。スペイサイドではハイランドよりの特徴もありユニークで隠れた名酒の一つであると「改訂版モルトウイスキー大全」という本には書かれています。
<インチガワーとは>
インチはゲール語で「川のそばの草地」を意味していて、ガワーは「山羊」を意味しています。つまりインチガワーは「川のそばの山羊の放牧地」という意味なのです
<インチガワーのエピソード>
インチガワー蒸留所はアレクサンダー・ウィルソンによって1871年に建てられました。1936年から38年間は蒸留所近くにあるバッキーという古い港町の町議会が所有していたというのだから面白いです。その後はアーサー・ベル&サンズ社に売却されてこのモルトはベルの主要モルトとなっています。
<インチガワー蒸留所:場所にまつわるエピソード>
蒸留所の背後の丘にある農家は、かつては有名な密造者であったマクファーソンの密造所だった場所です。マクファーソンのスチルは丘の裏にうまく隠してありましたが、あるとき迷子の牛がスチルを覆い隠していた芝辻を剥がしてしまうのです。その牛を探しに来た牧童にスチル見つかってしまったのが不運でした。その牧童は報酬金欲しさに密告したことでスチルは破壊され、マクファーソンは捕まってしまうのです。
このエピソードを見てハイランドパークのマグナス・ユンソンのエピソードとは対照的だなと感じました。密造酒に関しては色々なドラマがあるのでしょうね。
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インチガワー12年よりも、この花と動物シリーズ14年ものがインチガワー蒸留所の本来の塩辛さが楽しめると「改訂版モルトウイスキー大全」で紹介されています。
希少なお酒ですので是非一度ご賞味ください!
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