BAR こてっちゃん

お酒のエピソードは面白い!ウイスキーや日本酒などこてっちゃんが気に入ったお酒の話を交えながら紹介していくブログです

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【日本酒】日本一まずい酒?発芽玄米酒 むすひ【千葉・寺田本家】

今回紹介するの日本酒は「発芽玄米酒 むすひ」です。

 

 

このお酒の生みの親である寺田啓佐さんがよく日本一まずい酒として紹介していたようですが、癖があって一度飲むと忘れられない味で、リピーターになる人も多くいるお酒なのです。

<発芽玄米酒むすひの誕生エピソード>

よく日本酒は削れば削るほどうまいと言われることがあります。これは米粒の外側が雑味になり、内側ほど旨味になると言われているからなのです。しかし、米は外側に栄養分が詰まっているのです。そこから削るお酒に疑問を持った寺田啓佐さんは米の持つ力を100%生かした全く削らない玄米で造るお酒を造ってみたいと考えるようになったのです。しかし、玄米からお酒を造るのはとても大変なことだったのです

 <玄米からの酒造りへの挑戦>

日本酒は糖分が発酵することによって、アルコールと炭酸ガスに分解されることを利用して造られます。しかしお米には糖分がないため麹菌を加えて米に糖分が含まれるようにする糖化という作業を行います。ですが、玄米に麹菌をふりまいても麹菌が米の中に入らず、糖化が行われないという問題が生じたのです。そこで玄米を砕いたり、蒸す回数を増やしたりしますがどの方法もうまくいきません。試行錯誤を続けていると伊勢神宮で玄米で醸す酒の古文書のコピーを入手することに成功します。その古文書には玄米を発芽させてから麹菌を植え付ける方法が記されていたのです。

<面白い試み・徹底的な健康へのこだわり>

米作りは約10年間の歳月をかけて完全無農薬。有機栽培に切り替え、人件費削減のためにカブトエビ農法を行っています。
また造りも今までは速醸酛造りだったところを生酛造りに変更します。
そして仕込み水には呼ばれる若返りの水と呼ばれる電子水を使います。そもそも、老いとは細胞から電子が奪われ参加する現象です。この考えから電子水を使って酸化の反対である還元作用を起こせばイネの細胞が若返るのではと考えたことから始まったそうです。

<健康志向のお酒を造るようになったエピソード>

むすひという健康志向の酒造りをするようになったのには理由がありました。それは啓佐さん寺田本家に婿入りするのですが、初めの頃は原価を下げて利益を求めるなど効率重視の酒造りをしていたのです。しかし中々うまくいかず、経営も悪化してきて、ついには体調を崩し入院してしまいます。その時に健康を維持するためにはどうすればいいのかを考えたのだそうです。そこでたどり着いた答えが、自然の力にあふれた食事や飲み物が大切だということだったのです。そこから、健康志向の良質な酒造りが始まったのでした。

こちらの「発芽玄米酒 むすひ」ですが好き嫌いが分かれるお酒となっております。好きになるか苦手意識を持つか試してみませんか?

 

参考サイト

https://www.teradahonke.co.jp/

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