今回紹介するのはオルヴァルです。
このビールはトラピストビールと呼ばれるビールで、ノートルダム・ド・オルヴァル修道院で造られています。黄金の谷を意味するオルヴァルにはこんな伝説がありました。
<オルヴァルにまつわるエピソード~マチルドの泉の伝説~>
現在の修道院近くには旧修道院の廃墟となった場所があります。そこにはマチルドの泉というオルヴァルの醸造に使われる泉があるのです。
むかし、むかし、イタリアのトスカナ侯爵婦人であるマチルド未亡人がいました。そのマチルド婦人がオルヴァルを訪れたときに、谷にあった泉のほとりで休憩していると、泉の底に夫の形見の金の指輪を誤って落としてしまいます。そこでマチルド婦人は「指輪が返ってきたならこの地に修道院を建てます。」とマリア様にお祈りをすると、なんと一尾のマスが金の指輪を加えて水面に上がって来たのでした。それに驚いたマチルド婦人はここは黄金の谷だわ!と叫んだことからこの地はオルヴァルと呼ばれるようになったのでした。そしてこの地に修道院を建てるのです。
ラベルをよく見るとわかりますが、この伝説に出てきたマスが描かれているのです。
<オルヴァル修道院について>
1070年にマチルド婦人から基礎資金を提供され、創設されたベルギーで最古のトラピスト修道院になっています。ビールを造りはじめたのは18世紀ですが、1793年にはナポレオン群軍に修道院が破壊されてしまい、ビール造りを中断せざるをえなくなりますが、修道院の再建の資金を得るために1931年にビールの醸造を再開するのです。
<オルヴァルの特徴>
このビールは自宅で貯蔵しておくと月日が立つごとに味が変化していく特徴があります。
ベルギービールという芸術(田村功)という本によると
半年後
ホップの香りがおとなしくなって味にコクと深みが加わります。
1年後
乳酸の香り、フルーティーな香り、スパイシーな香りが出てきます。
5年後
複雑きわまる香りが備わり、爽やかな酸味とアルコールの辛さが目立つようになります。
上記の変化の特徴は「ベルギービールという芸術」から引用させていただきました。
自分の好みの飲み時を探すのも楽しそうなビールですね。
ちなみに瓶がボウリングのピンのような形をしているのはオリを残してビールだけ注げるようにするための工夫なのだそうです。
まずはお試しという方はこちらの1本をどうぞ
気に入った方は こちらの24本入りがお得ですよ。
色々な貯蔵期間を試してみるのも面白いですね。
参考サイト
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/オルヴァル
https://www.konishi.be/brewery/orval
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