今回紹介するウイスキーはウィリアムローソンです。
このウイスキーはスコッチ売り上げランキングで第6位(2015年)を誇るウイスキーで色々な国で人気を誇っているウイスキーです。
<ウィリアムローソンの謎>
このウィリアムローソンの由来は不思議で謎が残っています。
というのも、ブレンデッドウイスキーのブランド名の由来は会社の創業者の名前が多いのですが、このウィリアムローソンは創業者でもなく、入社間もない謎の人物の名前が付けられているのです。
ウィリアムローソンという人物は1881年に、E&Jバーク社に雇われた人物です。スコッチの輸出を担当して、どうも1900年頃までは同社にいたそうです。ですが、その後はどこへ行ったのかもわかっておらず、なぜ、入社間もない彼の名前がこのブレンデッドスコッチウイスキーに名付けられたのかもわかっていない、まさに謎の人物なのです。
<ウィリアムローソンの歴史にまつわるエピソード>
ウィリアムローソンを商標登録したのはE&Jバーク社で、同社は1849年にエドワードとジョンのバーク兄弟によって設立された会社です。ちなみにこの二人はあのギネスビールの2代目、アーサーギネスの甥なのです。
そして、1881年にウィリアムローソンが入社し、バーク兄弟の下で輸出担当をしていたウィリアムローソンの名前が1889年に商標登録されたのです。
このブランドは禁酒法時代のアメリカ市場でよく売れたのです。その後、アメリカ市場では人気が低迷しますが1963年にイタリアのマルティーニ&ロッシ社がブランド権を買い取りヨーロッパ向けに売り出し成功するのです。たちまちフランスやベルギー、スペイン、ポルトガルで人気のブランドになるのです。
この需要を受けて、原酒確保のために1972年にハイランドのマクダフ蒸留所を買収し、安定した供給ができるようになるのです。
しかし、その20年後にはバカルディ社がウィリアムローソンのブランド権とマクダフ蒸留所も買収し、現在は同社傘下のブランドとなっているのです。
<ウィリアムローソンの人気について>
ウィリアムローソンは近年では、ベネズエラやエクアドル、そしてロシアでも人気が出ていて、特にロシアでは絶大の人気を誇っているのです。その人気はどれほどかというと、数量的にも金額的にもロシアでNo.1スコッチの座に君臨し続けていることからもわかりますね。
こういった人気がスコッチの売り上げランキングで第6位を誇るまでになっているのでしょうね。
様々な国で人気を誇るこのウィリアムローソンを一度試してみてはいかがでしょうか?
参考サイト
・ウイスキー売上げランキングを世界五大ウイスキーで分類してみました - 麦伝説
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