2020年 2月2日 改定
今回紹介するのは「ザ グレンリベット」です。
<ザ・グレンリベットの始まり>
蒸留所のあるリベット側沿いの谷は密造蒸留所の中心地でした。もちろん、グレンリベットも密造酒の一つでしたが、英国王ジョージ4世がスコットランドを公式訪問した際、名指しで所望したのがグレンリベットのウイスキーだったそうです。それを聞いた創業者のジョージ・スミスは、酒税法の改正後の1824年に創業を開始したのです。そしていち早く蒸留酒造業者のライセンスを取得したことで政府公認第一号蒸留所に認定されました。
それにしても非合法の密造酒を国王が並々とついで公然と飲んでいるのです。当時はすごい衝撃だったことが考えられます。
<グレンリベットに「ザ」がつくようになったエピソード>
さて、政府公認第一号に蒸留所に認定されたグレンリベット蒸留所ですが、色々と考える人はいます。19世紀半ばには彼の作るグレンリベットはモルトウイスキーの代名詞となるのですが、その評判にあやかろうとグレンリベットという蒸留所が沢山出来たのです。その数は20数か所の蒸留所にも及んだそうで、創業者のスミス家はこれはたまらないと訴訟を起こして、勝訴するのです。それから同社だけが本物であることの証明に「THE」をつけたのでした。
<ジョージ・スミスが裏切り者にされた理由>
蒸留所のあるリベット側沿いの谷は密造蒸留所の中心地でしたと紹介しましたが、当時の密造酒づくりはイングランドの圧政への反抗精神を示したものだったのです。そんな時にもともと密造酒を造っていたジョージ・スミスが、最初に政府公認を取り付けたわけです。そんなことからジョージ・スミスは裏切り者扱いをされて命を狙われることもあったそうです。
ちなみに、紳士が朝から飲むのに適した唯一のお酒と言われています。
色々なエピソードのあるお酒ですが、「ザ グレンリベット」の歴史がスコッチの歴史というキャッチコピーもあるこのお酒をぜひ一度飲んでみてください
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