今回紹介するのはカードゥです
このお酒はジョニーウォーカーのキーモルトとなっています。
<カードゥについて>
カードゥはゲール語で「黒岩」の意味です。このお酒は甘い飲み口で、モルトウイスキーの入門編としてモルトウイスキーを試してみたいという方には良いかもしれません。
<カードゥの歴史についてのエピソード>
農夫であったジョン・カミング夫妻が1811年に密造酒としてスタートしたのが始まりです。
カミングは3度に渡り密造容疑で逮捕をされているのですが、1824年に物品税法が制定されてから政府公認蒸留所として再スタートしました。
カミングがなくなった後は妻であるヘレンと息子夫妻のルイスとエリザベスが意志を引き継いでウイスキーの生産を続けました。ルイスの妻であるエリザベスは後に「モルト・ウイスキーの女王」と呼ばれるほどの腕の持ち主で、カードゥの名声を不動のものとして、蒸留所を発展させましたが1887年にグレンフィディックの所有者であるウィリアムグラント蒸留所の延命を約束して売却します。
先祖の思いを引き継いで
1893年にはジョニーウォーカーの原酒を生産するために、ジョン・ウォーカー&サンズの傘下になりますが、なんとエリザベスの孫であるロナルドが親会社であるDCLの会長にまで上り詰め、それまで、ジョニーウォーカーの原酒にすべて回されていた、カードゥをシングルモルトとして売るという夢を実現したのでした。
自分の祖先が代々造り続けていたカードゥに誇りを持っていたのでしょうね。ちょっと胸がつくなってしまうエピソードでした。
ちなみに最近では特にスペインで人気が出ていて市場に出回る数量が不足気味だそうです。
ジョニーウォーカーについてのエピソードはこちら
このエピソードを見てドラゴンクエスト5のキャッチコピーである「強き心は、時を超えて」をついつい思い出してしまいました。
先祖の思いを引き継いだ結果、会長にまで登りめてなんとか実現させた、強き意志のやどるお酒をぜひ飲んでみてください。
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