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【日本酒】地元ならでは!多満自慢【東京・石川酒造】

                         2020年 3月22日 改定

今回紹介する日本酒は多満自慢です

 

皆さんはお酒の美味しい地域といったらどこを思い浮かべますか?

東北地方!など色々と思い浮かべる場所はあると思いますが東京を思い浮かべる人は少ないでしょう。

実は東京にも美味しい地酒があるのです。それが東京で造られる多満自慢です。

 

<石川酒造の歴史> 

現社長である、石川彌八郎氏は18代目です。酒蔵として始まったのは13代目の代からで、1863年には八重桜という銘柄を誕生させています。そして15代目が1933年に多満自慢を誕生させるのです。当初、多満自慢は地元向けに造られていた日本酒でした。紆余曲折ありながらも石川酒造は発展していき、生産量が最も多かったときは12000石だというのだから驚きです。しかし、大手酒造メーカーのパック酒の台頭、ディスカウントストアでの安売りなどにより、生産量が2002年には4000石まで減ってしまい、18代目が現在の社長を継ぐことになり、改革を必要に迫られるのです。

 

<石川酒造でのビール造り>

実は石川酒造さんは14代目の時に、一度ビール造りを行っているのです。日本で最初のビール醸造は1870年代で現在のサッポロビールが作り出したものと言われているのですが、それに引けを取らない時代にビール造りに挑戦していたのですね。このことから1998年に100年以上前に手掛けたビールを復活させ、敷地内に「福生のビール小屋」というイタリアンレストランをオープンするのです。

 

<石川酒造のテーマパーク化>

また石川酒造は都心から近い利点を生かして蔵のテーマパーク化も進めています。

夏には中庭がビアガーデン、明治時代の一時期にビールを造っていたこともあり、中庭には日本最古のがあります。歴史的史料の展示もあります。食事処もあります。

 また、多満自慢(日本酒)見学コースに参加されると多満自慢のお猪口がもらえるなどと他にも見学コースもいくつもある充実ぶりです。

 

<日本酒の品質向上>

石川酒造さんの改革は、ビール造りやテーマパーク化だけではありません。日本酒の品質向上にももちろん手掛けます。

 

 東京ならではの土地柄による工夫

日本の首都の東京には日本中の地酒が入ってきます。
つまり全国の日本酒を相手にしなければならないのです。
そこで東京ならではの特色を考えたのは、「今朝しぼり」というお酒があります。
このお酒は東京限定での特別注文酒で朝に搾りたての酒を瓶詰めして午前中に近くの酒屋さんに届けるというものです。
普通だったら、蔵でしか飲めないはずのその日に搾ったお酒が注文すれば飲めてしまうのだから、東京という首都だからこそすぐに飲んでもらえる立地ということを生かしたお酒なのですね。まさに地産地消の考え方そのものです。

※今朝しぼりの話は「ニッポン酔い酒・飲(や)れる酒」という本を参考にしているのですが、2002年発売の本の為に古い情報なのかもしれません。他にもいろいろ調べましたが石川酒造で今朝しぼりというお酒は出てきませんでした。
ですが、石川酒造のホームページを見てみると、11月からゴールデンウィークごろまで、敷地売店「酒世羅」と、福生のビール小屋、雑蔵のみで「しぼりたて かめくち」という搾りたての生原酒のお酒を販売していると書かれています。搾りたてのお酒は飲むことができますので、一度見てみてください。

 

 

こちらは、「多満自慢 大吟醸」です。
今回は蔵元の紹介がメインとなりましたが、東京の地酒をぜひ一度飲んでみてください!

 

 

 こちらは夏限定の多摩自慢 夏の生酒 純米吟醸酒です。
さわやかなリンゴ酸が魅力の日本酒です。
2020年は4月の中旬に出荷予定です。

 

 この日本酒は「多満自慢 東京の森」という日本酒なのですが、この日本酒の面白いところは石川家は元々林業を行っていたこともあり、檜や杉の森も所有しているのです。この森で切った杉の木をカンナがけしたものを清酒につけて香り漬けしたものが、この「多満自慢 東京の森」なのです。

 

参考サイト

【石川酒造株式会社】歴史ある地酒・地ビールを楽しめます

 

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