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お酒のエピソードは面白い!ウイスキーや日本酒などこてっちゃんが気に入ったお酒の話を交えながら紹介していくブログです

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【日本酒】海洋深層水の酒!土佐しらぎく【高知・仙頭酒造場】

今回紹介するのは土佐しらぎくです

 

 

 

このお酒はなんと海洋深層水が使われています。

日本では室戸岬沖に海洋深層水が湧くポイントがあり、その海洋深層水を使った研究が高知県で行われています。

そもそも海洋深層水とは、栄養豊富でミネラル分が多く、養殖魚の成長促進や、アトピー性皮膚炎に効くことが分かっていて、様々な分野で利用可能な夢の資源なのです。

 

<仙頭酒造場のエピソード>

元々、仙頭酒造場は、大手酒造会社が自社工場で造り切れない分を中小メーカーに造らせて買い取るシステムである桶買いだけの蔵だったのです。税金は大手メーカーが払ってくれて、丸々売れるので中小企業にもメリットのあるシステムですが、日本酒が売れなくなってきて桶買いをする大手メーカーが減ってきてしまい、取引を減らされ続けて苦境に立たされることになります。しかも、桶買い専門だったため自社の蔵のブランド品もなく知名度もない。このままでは廃業してしまうという事で180度方向転換をして吟醸蔵になる方針を打ち立てたのでした。新しい販路を開拓するために東京に何度も足を運び、島根県まで杜氏をスカウトしに行ったりと着実に努力を続け、土佐しらぎくが鑑評会で金賞をとるようになってきました。

 

<海洋深層水のお酒ができるまで>

そんな中、1995年に高知県が各企業に海洋深層水の利用を呼び掛けました。しかしどこの酒造会社も反応しなかったしませんでした。そんな状況だからこそやってみようと考えたのが仙頭酒造場さんでした。仕込み水には脱塩した深層水を使います。ミネラル分が多いため酵母の栄養源となり、発酵力が強くアルコールの高いすっきりした酒ができるのです。

初めて深層水を使ったお酒が完成して、できたのは4合瓶が4200本でした。一年をかけて売り上げていこうと考えていたそうですが、地元の新聞に取り上げられたことをきっかけに3日で売り切れてしまう人気商品となったのです。

この海洋深層水を使ったお酒である土佐新海は現在では売り上げの3割を誇る看板ブランドとなり、窮地を脱したのでした。

 

 

 海洋深層水でできたお酒。興味があったら一度試してみてください。

 

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