2020年 4月5日 改定
今回紹介するウイスキーは「ジョニーウォーカー スウィング」です。
1932年に豪華客船の上で華々しくデビューしたお酒がありました。
このお酒は船の揺れに合わせてスウィングし、けっして倒れることのない不思議なボトルでした。そうです。そのお酒がスウィングなのです。
<スウィングの誕生エピソード>
スウィングを生み出した人物
このスウィングを造った人物はジョニーウォーカー&サンズ社の3代目のアレクサンダーウォーカーです。彼は祖父が造り、父が発展させたジョニーウォーカー黒ラベルに代わってより飲みやすく、マイルドな味を求めてジョニーウォーカー赤ラベルを誕生させました。
スウィングは時代の風潮を取り入れた着眼点から生まれた
しかし、ジョニ赤の成功だけで満足しなかった彼は、あることに目を付けます。
当時は大西洋をはさんだヨーロッパとアメリカの両文化が華開いた時代でした。そのため多くの客船が連日のように大西洋を渡航し、連夜のように豪華なパーティーが繰り広げられていたのです。
また、ジャズの巨匠、デュークエリントンが「スウィング」という新ジャンルを築いたこともあり、そこに着目した3代目のアレクサンダーウォーカーは、時代の風潮を取り入れ、豪華客船の乗客である紳士淑女に愛されるウイスキーとして贅沢なウイスキーを生み出したのでした。そのことが成功して、上流階級や芸術家たちに圧倒的な支持を受けることになったというわけなのです。
<スウィングの特徴>
ジョニーウォーカーシリーズは、スペイサイドモルトのカードゥをキーモルトに造られていますが、スウィングは通常のジョニーウォーカーシリーズとは違って、ローランドモルトを中心に35種類のモルトとグレーンがブレンドされて、シェリー樽で熟成されているのが特徴です。
着眼点次第で色々なことができるのだなと改めて考えさせられたエピソードでした。
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