今回紹介するウイスキーはスペイバーンです。
スペイバーンとはゲール語で「スペイ川」の意味で、スペイ川はスペイバーンの仕込み水に使われる水源でもあります。そんなスペイバーンには、なんとも意地を感じさせるエピソードがありました。
<スペイバーン蒸留所にまつわるエピソード>
スペイバーン蒸留所(正確にはスペイバーン・グレンリベット蒸留所)は、「これほど風景と調和のとれた蒸留所も珍しい」と言われるほどで、設計した著名な建築家であるチャールズ・ドイグの傑作とも言われています。
ちなみに地元の言い伝えによると、スぺイ河の河床から人間と獣によって掘り出された石で建物の壁が造られているのだそうです。
しかし、そんな面白い伝説のある蒸留所の建てられた場所なのですが、なんと元処刑場だったのだとか。そのことから迷信深い昔の職人たちはシフト制による夜間勤務を嫌がったのだそうです。
<スペイバーン創業者の意地を見せたエピソード>
「年内に造りたい!」その思いが実を結ぶ
スペイバーン蒸留所で初めてスピリッツが流れ出たのは1897年の12月の最終週のことでした。しかも、まだ窓やドアも完成していない吹きさらしの状態の到底完成したとは言えないスチルハウスで厚着をして寒さに耐えながら造り出されたのでした。
ではなぜ、そんな思いををしてまで急ピッチで作り上げたのでしょうか?
実は、1897年はヴィクトリア女王の在位60年を記念するダイヤモンドジュビリーの年だったのです。なんとか、その記念の年に「特別なボトルが作りたい」という思いから寒さに耐えて造り出したのでした。吹きさすブリザードの中、なんとかボトリングまで漕ぎつけ、記念すべき1897年という年号を入れることができたのは最初の1樽のみだったそうです。何とも創業者の意地を感じるエピソードでした。
<スペイバーンのラベルについて>
上にあるスペイバーンの写真を見てください。
ラベルの真ん中あたりに魚の絵が描いてあるのがわかるでしょうか?
この魚はサーモンで、実はスペイ川は世界中から釣り人が訪れるほどのサーモンフィッシングの聖地となっているのです。
中にはシングルモルトを飲みながらサーモンフィッシングに興じる人もいて、それだけサーモンフィッシングとスコッチは縁が深い関係なのです。
意地でも達成したいことがあるときに、このスペイバーンと一緒に頑張ってみてはいかがでしょうか?
参考サイト
http://whiskymag.jp/speyburn_01/
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