今回紹介するのはトラクエアハウスエールです。
トラクエアハウスエールは最高級ビールの栄誉が与えられていて、ビールの専門書でも必ずと言っていいほど紹介されているビールなのです。そして、このビールはスコットランドの古城で復活を果たすのですが、そこには面白い話ががあったのです。
<トラクエアハウスエール復活のエピソード>
トラクエアハウス醸造所は1700年代初頭から家と地所に提供する醸造所でした。ですが、1800年代初頭に廃止され、徐々にその場所には家族のガラクタやゴミが置かれるようになり、その存在は完全に忘れ去られることになります。
月日は流れて1960年代初頭に当主である、ピーターマクスウェルスチュアートがこのお城を完全な形で公開したいと考えて、大規模な掃除を行います。すると無傷な醸造容器と機器のコレクションが見つかったのです。これに驚いたピーターマクスウェルスチュアートは、なんとかこの機器を使って祖先が造っていた伝統のエールを復活させたいと考えます。時間ををかけて1965年にはなんとかすべての機器を発掘・洗浄を終えて、200年以上前のオーク樽で発酵させる実験を開始するのです。これが上手くいき、祖先が醸造していた昔ながらのエールを復活させることに成功したのでした。
<トラクエア城の門にまつわる伝説>
トラクエア城にはThe Bear Gatesと呼ばれる正門があります。1745年に11代目トラクエア当主のチャールズ・エドワード・スチュアートがこの門を通り抜けたのを最後に硬く閉ざされました。そこには、次にこの門を通るのはスチュアート家が再び王位について帰ってきた時だという強い願いが込められているのです。この話は、このブログでも度々出てくるジャコバイトの反乱の話にも関係しています。
ジャコバイトの反乱に関係するお酒はこちら
<トラクエアハウスエールの面白い特徴>
・このビールは発酵や熟成を木樽で行う為、独特のナッツやオークの香りが楽しめます。
・麦汁濃度が高い為に約10年間もおいしく飲めるビンテージビールです。
参考サイト
https://www.traquair.co.uk/
https://allabout.co.jp/gm/gc/79266/
https://historia334.web.fc2.com/history/alacarte/traquairjacobite.html
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