今回紹介するのは蓬莱鶴です
原本店さんは広島市内の中心地にある四季醸造の蔵で、なんとマンションで日本酒造りをしています。実はマンションで造られているのには面白いエピソードがあったのです。
<蓬莱鶴が造られている醸造所のエピソード>
平成2年に先代が亡くなった時に、蔵を廃業にして跡地にマンションを建てることになりました。そこに待ったをかけたのが、それまで大手清酒メーカーに勤めていて「なんで自分の蔵があるのに、よその会社で酒造りをしているのだろう?」と疑問を感じていた原純現社長でした。
自分の蔵で自分のお酒が造ることに挑戦したくなった原社長は、急遽マンションの設計を変更して、地下に醸造所を作ることにしました。地下に造ったのは人が住む部屋も作れないし、入るテナントもあるわけがないという考えからしょうがなく地下になったとのことですが、気密性が高く温度が一定の地下は四季醸造に適していたのです。
<マンションで造るための様々な工夫(2002年に出版された本を参考にしているため現在は違う可能性もあります)>
いかんせんマンションの地下という狭い場所で酒造りをしているので色々な面白い工夫がされています。
まずは麹室、麹室はなんとテントが使われているのです。しかも使わない時はたためるので場所も取りません。
そして酒母造りは寸胴鍋の中で行われ、かき混ぜるのも給食用のおたまという家庭的な方法で造られています。
貯蔵タンクは置くスペースがないため、お酒を造ったらすぐに詰めて売るので一年中常に新酒なのだとか。
しかも、全工程を原社長夫妻がたった二人で造っているのだから、本当にすごいことです。ただし、量は造れないので常に品薄の状態であるようです。
マンションの地下で造られた面白いお酒をぜひ一度ご賞味ください。
<参考サイト>
https://www.hiroshimasake.com/product-list/21
https://rtrp.jp/articles/12358/
http://www.nichibi.co.jp/futsusugo/sugoikoto/fs138/
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