オレンジの場所がキャンベルタウンモルトの生産場所です。スコットランドの本当に小さい部分で生産されているモルトという事がわかりますね。
<キャンベルタウンモルトとは>
20世紀前半にはこのスコットランドでのほんの一部の場所であるキャンバルタウンで30以上の蒸留所がひしめき合っていました。
そんなスコッチの中心地とも呼べる場所でしたが、1920年に始まったアメリカの禁酒法時代に低品質の製品を供給し評判が落ちてしまうのです。
その結果1930年代にはほとんどの蒸留所が閉鎖して第二次世界大戦後には2つの蒸留所のみになってしまったのです。
2004年にグレンガイル蒸留所が操業を再開したことで現在は3つの蒸留所が操業し5つのシングルモルトを生産しています。
<キャンベルタウンモルトが栄えた理由>
キャンベルタウンは、大麦の主産地であったこと、スコットランドでは数少ない石炭の鉱脈があったこと、そして海上輸送に適していた港町だったのです。その結果カナダやアメリカとの交易が盛んになり、蒸留所が増えたのでした。皮肉なことに交易で盛んになり、交易で衰退していったのですね。
<キャンベルタウンモルトの特徴>
・ブリニーと呼ばれる独特の塩辛い味わい
・香りが豊か
・しっかりしたコク
<キャンベルタウンモルトの面白い話>
ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝ことマッサンがウイスキーの作り方を学んだ場所がこのキャンベルタウンなのです。
また、スコットランド民謡の一節にキャンベルタウンの入り江がすべてウイスキーだったなら俺は飲み干すだろう。ウイスキーがタダだったならどんなに素敵な事だろうかというような歌詞の一説があるのも面白いです。ちなみにこの歌はパブで歌いだすと、たちまち大合唱になる歌だとモルトウイスキー大全では紹介されています。
<キャンベルタウンモルトの種類>
・キャンベルタウンモルト銘柄一覧
<関連記事>
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