今回紹介するのは紹興酒です。
中華料理を食べた時に紹興酒を飲んだことがある方も多くいるのではないでしょうか?
この紹興酒にも面白いエピソードがありました。
<紹興酒のエピソード>
紹興酒にはこんなエピソードがあります。
中国では、紹興酒の中でも特に長い間貯蔵させたものを、花彫酒と呼ぶのですが、これは、女児が生まれて、満一か月を祝う儀式の時に、鮮やかな模様が彫画されたカメに紹興酒を地下に埋めて貯蔵する。そして、嫁入りの時に持たせたり、披露宴でふるまう風習からきているのです。この風習を女児紅というのです。
昔、中国では、女の子が生まれると祝米が送られたのです。そのお米を使って、父親自らが紹興酒を作る習慣があったのです。長い年月の間寝かせながら、娘の成長と幸せを願っていたのです。
なんだか心温まる風習ですね。
<紹興酒とは>
紹興酒は酸味が強いお酒で、色も濃く、甘く焦げた香りが広がるのが特徴のお酒です。
度数は大体14~18度位で、比較的飲みやすいお酒でもあります。
紹興地方で醸造される老酒に与えられる名称で、その歴史は2000年にも及ぶのだとか。
原料はもち米100%で、麦麹を発酵させて、壺で3年以上熟成させて造るのです。
ちなみに中国の米を原料とする醸造酒の事を黄酒(ホアンチュウ)といい、黄酒を長期熟成させたものを老酒というのです。なので、紹興酒は代表的な黄酒の一つというわけなのです。
<紹興酒の種類と飲み方>
紹興酒の種類は元紅酒、加飯酒(花彫酒)、善醸酒、香雪酒の4種類があって、左から順にどんどん甘みが強くなっています。
元紅酒
もっともオーソドックスな造られ方をする紹興酒で、朱紅色のカメに入れて売っていたことからついた名前。
中国ではこのタイプの黄酒が最も多く飲まれている。
微温の燗で飲むのがおすすめ。
鶏と鴨料理との相性が良い。
加飯酒(花彫酒)
最低3年以上の熟成したもので、アルコール度数は清酒とほとんど同じ程度。
日本に輸入されているもののほとんどの紹興酒がこの加飯酒。
常温かぬる燗がおすすめ。
冷菜との相性が良い。
善醸酒
仕込み水の一部に1~3年熟成させた元紅酒を使っている。
甘口で濃醇なお酒。
常温かぬる燗でのむのがおすすめ。
甘みのある料理との相性が良い。
香雪酒
紹興酒の酒粕からとった焼酎を仕込み水の代わりに使用することで。さらに甘口で濃醇になっている。
あまいリキュールのような紹興酒。
時間がたつと辛口の特殊な紹興酒になるのが特徴。
ロックで食前酒または食後酒で飲むのが良いといわれている。
<紹興酒の飲み方>
紹興酒を初めて飲んでみると飲みづらいなと思う方もいるかもしれません。そんな方にはおすすめな飲み方があります。
・ソーダ割
・ザラメや黒砂糖を加える。
ザラメを加える飲み方は比較的有名ですね。
この飲み方ですが、質のいい紹興酒が日本に輸入されないことから、糖類でごまかして飲んでいるという話もあるようですが、実は、日本だけの飲み方ではなく中国の江南地方では一般的な飲み方でもあります。なので、ごまかしているというよりは、この地方の飲み方が伝わっての飲み方と考えるほうが自然かもしれません。
この記事でも紹介した中国の風習から名前をとった紹興酒です。
縁起のいいお酒となっています。
かなり手が出しやすいので紹興酒に興味を持った方は初めにこちらを試してみるのもいいですよ。
・https://www.nrib.go.jp/sake/pdf/SakeNo07.pdf
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