2020年 4月19日 改定
今回紹介するウイスキーはキルケラン12年です。
<キルケラン:復活のエピソード>
2004年にキャンベルタウンに、実に125年ぶりに同じ場所、同じ名前での蒸留所が復活しました。その結果、いままで2つしかなかった蒸留所が3つになったのです。この蒸留所はミッチェルズ・グレンガイル蒸留所といってスプリングバンクの姉妹蒸溜所でもあります。
このお酒は1年間に1ヶ月しか蒸留されない希少なお酒で、この一ヶ月にスプリングバンク蒸留所の職人によって蒸留されているのです。ちなみにこの12年が出る前は「Work in Progress(進行中、未完成)」と名乗っていたお酒なのでした。
毎年、毎年、進化していって、その中でできた一つの完成形がこのキルケラン12年なのです。
<こてっちゃんの印象に残っているエピソード>
このキルケランに関しては私の愛読書の「BARレモンハート」26巻(2010年10月28日発行)で「発展途上」というタイトルで掲載されているエピソードがとても印象深く残っています。
簡単にお話をすると、あるお人好しで馬鹿正直な性格のために営業成績がビリな新入社員がいました。ある時、部長に呼ばれるのですが、周りの人に、左遷かリストラかと噂をされてしまうのです。
ですが、部長の話は左遷やリストラではなく、BARレモンハートに連れていき、「口下手で不器用で素直な奴はすぐには結果が出ないが、そういうやつがトップになることができるんだ」と励まして、キルケランというお酒を注文するのでした。当時は12年がなかったので「Work in Progress」つまり発展途上だったのです。
自分自身生き方が下手な人間なので、この話に当時とても励まされたものでした。
中々うまくいかなくて悩んでいる方は、ぜひキルケラン12年とBARレモンハート26巻を手に取ってみてください。元気がもらえること間違いなしです。
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