2020年 3月6日 改定
今回紹介するウイスキーはティーチャーズです。
名前からして教師という意味だと思いがちですが名前の由来は創業者のウィリアム・ティーチャーの名前からきているのです。
<スコッチの教師と呼ばれるようになったエピソード>
ウィリアム・ティーチャーにとっての学校は仕事場
創業者であるウィリアムの家庭は貧しく7歳の時には母の工場に駆り出され、11歳の時に仕立て屋のロバート・バーの見習いになります。このロバート・バーは正義感が強く、向上心が強い人でした。そんなこともあり、奥さんが仕事場の片隅で作業するロバートとウィリアムのために書物を朗読して聞かせたのだそうです。
尊敬されたウィリアムティーチャーの人間性
勉強ができなかったウィリアムにはロバートの職場が学校だったのですね。人生の師であるロバートによってウィリアムは努力と自由を愛し、社会主義の尊厳を信条とするようになったのです。スコッチの教師と呼ばれるようになったのは名ブレンダーとしてのウィリアムの才能だけでなく、厳格で誠実、正義感に富んだ彼の性格から来ているのです。
おそらく彼の名前とその性格が教師と見事にマッチしていたということからスコッチの教師という異名がついたのではないでしょうか?
もしかするとウイスキーの名前にティーチャーズと付けたのは人生の師であるロバートへの思いもあるのかもしれませんね。
<ティーチャーズの創業者にまつわるエピソード>
その後、彼は小さな雑貨店に雇われ、ウイスキーがビッグビジネスになると考えた彼は女主人を説得して酒類の販売もするようになります。その時はお店の片隅に置かれる程度でしたが、女主人の娘と結婚して店を完全に任されるようになると、ウイスキー販売がメインになり食料品が棚から消えてしまったというのだから面白い話です。
さらには、自分でウイスキーのブレンドをするようになり店頭でも客がウイスキーを飲めるようにしたアイディアは大成功で、そういった意味でも先見の明があったのでしょう。
節酒に協力した人格
ちなみに、ウィリアム・ティーチャーはタバコと大酒のみが嫌いで(厳格な彼らしいですね)彼の店では禁煙で静かにウイスキーを飲むというのがルールとなっていました。
その結果、節酒に協力したと市当局から表彰されたこともあるという彼の人格を考えると彼らしいエピソードですね。
もしかすると、BARは静かに飲むところというのも、こういったエピソードから来ているのではないかと思わず考えてしまうこてっちゃんなのでした。
<ティーチャーズ キーモルト>
アードモアをキーモルトとしてグレンドロナックなどのハイランドモルトを中心に約30種類のモルト原酒が使われています。まさにハイランドクリーム(ハイランドの精髄)という名前にふさわしい造りとなっています。
※今回の記事の話は「ブレンデッドウイスキー大全」という本を大いに参考にさせてもらいました。
値段も安くスモーキーなウイスキーです。
この値段価格でスモーキーなウイスキーは他にはないので、アイラ系のスモーキーなウイスキーが好きな人で安く飲みたい人にはいいかもしれません。
また、ハイボールで飲むのもおすすめですよ。
参考サイト
https://www.suntory.co.jp/whisky/teachers/
下記のブログランキングに参加中です。 もし良かったらバナーをクリックしていただけると嬉しいです
その他のお酒ランキング
にほんブログ村