2020年 3月11日 改定
今回紹介するウイスキーはオールドパーです
<オールドパーの意味>
そもそもオールドパーとは、ラベルに描かれている老人のことで、イギリスで最も長生きしたと言われている人物であるトーマス・パーという老人のことなのです。このトーマス・パーは152歳まで生きたとされている人物で。この152歳まで生きたということは、史実かどうかは本当のところはよくわからないのですが、イギリスでは誰一人知らない人がいないと言われる歴史上の有名人なのです。
<ありえないだらけの老人のエピソード>
この老人は長生きしているにも関わらず、元気なことから時の国王チャールズ1世に招待され、長寿の秘訣を聞かれたことがあるのです。その時の答えが面白くて、「しいていうのであれば105歳の時に不倫がバレて公衆の前で懺悔させられたことでしょうか」と答えているのです。何を隠そう、このパー老人はなんと80歳で初婚という遅い結婚にも関わらず、1男1女をもうけているというのです。それだけではなく、105歳で不倫し、122歳で最初の妻と死別すると同年に再婚しているというのだから驚きです。そしてその後1人の子どもをもうけたというのだから、想像を絶するというのはまさにこのことなのでしょう。
<オールドパーと名付けられた理由>
なぜこのお酒に、パー老人の名前が付けられたのかというと、パー老人は、ウエストミンター寺院という歴代の国王や詩人が眠る墓所として有名な場所に埋葬されるのですが、墓碑には「トーマスパー、1483年生まれ。エドワード4世からチャールズ1世までの歴代10代の御代を生きる。1635年11月15日にここに埋葬されると書かれているのだそうです。」この10代の治世を生きた、トーマス・パーのように時代がどんなに変わろうと変わらぬ品質を約束するといった意味で命名されたのです。
<オールドパーのキーモルト>
オールドパーのキーモルトには昔からモーツァルトのシンフォニーと例えられるクラガンモアが使われています。このほかにもグレンダランなどのウイスキーが使われているブレンデッドウイスキーなのです。
<オールドパーにまつわるエピソード>
岩倉具視を大使とする視察団が、イギリスから持ち帰ったウイスキーがオールドパーだといわれていて、他にも長寿であったパー老人のエピソードから、特に政治家に愛好されているウイスキーです。吉田茂や田中角栄元首相がオールドパーのファンだったことは有名です。
きっと権力者の常としてパー老人の不老長寿にあやかろうとしたものだと思います。
ちなみに、パー老人が亡くなったのはロンドンでチャールズ一世に会ってから数カ月後のことなのだとか。死因は食べすぎによる急死で、今までの質素で規則正しい生活から環境が激変したことが原因だと言われているのだからなんとも皮肉な話ですね。
こてっちゃんは、このエピソードを知って、栄養は少ないけど、雨が多いことにより長い間生きている屋久島の縄文杉を思い出してしまいました。
パー老人の長寿にあやかりたい時は、このウイスキーでゲン担ぎしてみてはいかがでしょうか?そのエピソードからもプレゼント用にもお勧めなウイスキーです。
下記のブログランキングに参加中です。 もし良かったらバナーをクリックしていただけると嬉しいです
その他のお酒ランキング
にほんブログ村