今回紹介するのは越乃景虎名水源流です
越乃景虎の由来は上杉謙信若き日の名前から来ているのだそうです。
このお酒は新潟流の吟醸酒の造りで造られています。
一般的な吟醸酒は灘流といいます。実は新潟流の吟醸酒は一度絶滅してしまった吟醸酒の作り方なのです。
<新潟流のエピソード>
なぜ新潟流が廃れていってしまったのかというと、新潟県のお酒を全国新種鑑評会で入賞しようという気運が高まり、当時は香りが高く、味のある灘流でないと金賞が取れなかったため、新潟流から灘流に切り替わっていってしまったのです。そして新潟の受賞率は全国でもトップクラスになりましたが、新潟流の吟醸酒を造れる蔵がなくなってしまったのでした。
元々新潟流は軟水系の仕込み水、高嶺錦という酒米に適した作り方だったそうです。
灘は気候も違うこと、硬水に適し、酒米も山田錦などが適しており、地域性を無視した画一的なお酒ばかりでいいのかと考えたことから新潟流の研究が始まります。
ですが、造った経験がない新潟流を復興させるのは至難の業で失敗が続きます。失敗するたびにデータをとって分析をして造りなおすことを繰り返し4年が経ってやっとある程度納得のできるお酒が出来上がったのでした。
この新潟流はとても繊細で手間のかかる造り方で、とてつもない集中力と、体力を使って造ったそうです。
新潟流と灘流で飲み比べてみると最初飲んだ感想は灘流が美味しいと大抵の人が感じるそうです。でも不思議なことに飲む量が増えていくと、いつの間にかに新潟流のほうが減っているのです。口に入れると飲んでいる感覚がほとんどないほど軽く、のどにすっと入っていく特徴からくるようです。
ぜひ、灘流と新潟流のお酒を飲み比べて試してみてください。
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