今回紹介する日本酒は手取川です。
<4代目の吉田外志雄氏のエピソード>
吉田酒造店は旨口を目指している蔵で、4代目の吉田外志雄氏は、毎年コンスタントに売り上げを伸ばした結果、200石しかなかった小さな造り酒屋を3000石に引き上げます。また、昭和61年には全量山廃仕込み目指します。
県外に出荷するのは3割でこれからも地元を大切にしていきたいという考えは、東京で地酒として重宝されるがブームが去った時のことを考えてのことです。
「商品は心の後についてくる。酒はたんなる物ではなく、人が造り、心が育てるもの」という考えから、4代目吉田氏は日曜も休まず色々な人と会って、心を開き信頼関係を築き上げたのだそうです。今の手取川を造ったのは人とのつながりであるとの考えの元、これ以上生産量を増やすと触れ合いが十分にできなくなるという理由でやらないと決めていたそうです。
<吉田蔵の面白い話>
吉田酒造店の面白いところは、2人杜氏制でにして山本蔵、吉田蔵が独立して存在していることです。これによって技術の伝承と後継者の育成を図っているのですね。
2つの蔵は蒸米と搾りのみ共同で行い、後の作業は全くの別で行っているというのもと面白いところです。
<手取川 仕込み水の面白い話>
あえて春と秋に出す酒では仕込み水をわざわざ使い分けています。もちろん、ちゃんとした理由があります。吉田酒造店の仕込み水は地下水を使っているのですが、これが中硬水で、この水で仕込んだ酒は搾った当初は粗さがあるのですが、秋まで置くと落ち着いて味ものってくるのだそうです。でも春に出すお酒はすぐに出荷するお酒なのですが、春に出すお酒にふさわしい水の研究に没頭した結果、軟水の方がいいことがわかり、水の硬度を抜いて軟水にしてから仕込んでいるのです。
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こちらはスタンダードな手取川の山廃仕込みの純米酒です
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こちらは秋の日本酒で無濾過生詰です。
寝かせているお酒なんて気になりませんか? |
こちらは1994年から寝かせている古酒の梅舞華(うまいか)です。20年以上
実はこの吉田酒造店は映画化もされているので興味のある方は手取川を飲みながら見てみるのはどうでしょうか?
参考サイト
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