2020年 3月20日 改定
今回紹介するウイスキーはシンジケート58/6です
このシンジケートというウイスキーですが、名前に込められた意味、エピソードが面白いウイスキーです。
<シンジケートの意味>
シンジケートの名前の意味は「1958年に造られた6人のシンジケート(仲間)という意味です。シンジケートとは企業の独占形態という意味合いを持つので6人が独占したお酒という意味ですね。
ではなぜそういった名前が付けられたのでしょうか?
<シンジケート58/6誕生のエピソード>
きっかけは倉庫に眠る宝の山
1958年のイギリスのエジンバラの近くにあるリースという港町の倉庫で、以前から自分たちだけのウイスキーを造りたいと考えていた、大のスコッチ好きのドナルド・スミスが30年以上も熟成された各地のウイスキーが眠った樽を見つけました。それも沢山の数の樽です。
6人だけのウイスキー
スミスはすぐにスコッチが好きな友人5名に連絡を取りウイスキー樽を一つ残らず買い取ったのです。そしてスミスは旧知の仲であるインバーゴードン社の会長であるチャールズクレイグに、自分たちだけが楽しむスコッチを造りたいという夢を託すのです。こうして出来上がったのがシンジケート58/6で、6人の仲間たちだけのひそかな楽しみとして門外不出のウイスキーとなったのでした。
隠し事はいつか世に出る
実際に、それから約30年間は6人だけが飲めるプライベートウイスキー(この理由から仲間という意味のシンジケートと名付けられているのですが)でしたが、徐々にシンジケートの噂が広がるのです。そして、1991年からウォレス・ミルロイの尽力があり特別に日本のみで販売されることになったのでした。
自分たちだけのウイスキーなんてウイスキー好きには何とも夢のある話ですね。
<シンジケードが日本でのみ販売されることになった理由>
上の記事でウォレス・ミルロイ氏の尽力があって特別に日本で販売されたと書きましたが、このウォレス・ミルロイ氏はシングルモルトウイスキーの世界的権威であるのです。そのウォレス・ミルロイ氏がシンジケートを知って大絶賛するのです。そして現在のシンジケートの輸入元であるオザキトレーディングと元々親交があったことから紹介し、日本で販売されるようになったのです。
<シンジケートのこだわり>
彼ら6人が特にこだわったのはモルトウイスキーとグレーンウイスキーのブレンド比率でした。昔からどの比率が美味しいのかは議論が絶えないのですが、モルトウイスキー65に対してグレーンウイスキー35のスコッチの香味と楽しさを極限まで追い求めたクラシカルブレンドという方法がブレンデッドウイスキーの究極の比率と言われたのです。そのこともあってこのシンジケートもこのクラシカルブレンドというブレンド法で造られています。
<シンジケートのレシピ>
シンジケートのレシピには、トーモア、ダルモア、バルブレア、トマーティン、ロングモーン、グレングラッサ、インチガワー、グレンキース、グレングラント、キャパドニック、ダフタウン、グレンファークラス、タムナヴーリン、トミントール、ブラッドノック、キンクレイス、インヴァリーブン、ブルックラディの18のモルト原酒と、グレーンである、インバーゴ―ドン、ノースブリティッシュの2つが使われてブレンドされているのです。
日本だけで特別に販売が許されたシンジケート、この秘密のお酒をぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか?
参考サイト
https://ozakitrading.com/products/syndicate/
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